嗚呼!
川原さんが言うには、由良は招き猫と言われるだけあって神格化していたらしく、由良が気に入らない店は廃れるだとか、不快なことがあると雨が降るだとか変なジンクスみたいなのが存在するらしい。
「そんな馬鹿な…!むしろ彼女が被害者でしょう。」
なんとか誤解を解こうとおいかけようとすると、苦笑いする川原さんが『由良さんが行くと余計に畏縮しますから、私から気にしていないと言っておきましょうね。』と言ってくれた。
ますます自分の立場がわからん。これからはとにかく一般人アピールだちくしょい。
『なんだ京介泣きそうな顔をして、どうした。』
俺の横でスヤスヤ寝ていた少年、良がようやくおいだすばいた。(おいであそばした。)泣きそうなんじゃないやい。
早朝、とりあえずお手洗いには行こうと思った。
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