かくして野良猫から飼い猫に転身したわけだが。



結局俺、猫のままじゃん。


そもそも誰の猫なんだよ。と、ツッコミを入れると良は『じゃあ俺の!』とか言うものだから。

まぁ、それでいいかと頷いておいた。


「そういえばさ、この部屋って特別な部屋なんだろ?良いのか、使ってて。」


『かまやしないさ。由良が自分で作ったんだもの。』

「は?そうなの!?よそ者が貴重な青を使うのってどうなの!?」


『腕が良いのだから認められて使わせてもらったんだろう。』





俺、ますます由良って男がわからなくなったかも。



現在・深夜、客が帰り片付けの音と、芸妓達の話し声が聞こえる。

- 16 -


[*前] | [次#]
ページ:




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -