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俺は名が泊まりに来たっちゅー事実だけで俺はどうしようもないくらい緊張してどきどきして余計な事を考えてしまうくらいはアホや。それは認める。

でもその思考があかんのは一応分かってるつもりや。泊まるイコールえっちできるとかそんなわけちゃうねんから。でも今日は親かておらへんし、弟も、あいつアホやから今の時間おらんのならもう早朝にしか帰ってこん。
せやからホンマこれはもう期待してまってもしゃあないと思う。俺のせいや無いと思う。

ああもう、今現在風呂におる名を想像したらなんやいっぱいいっぱいになってきたわ。

「謙也?」
「おわ!」
「な、なに!?びびったぁ…」

いろいろ考えすぎとったら俺はいつの間にか周りが見えんくなっとったらしい、俺の座っとるベッドに腰掛ける名は不思議そうに俺を見た。

「あ、お、おかえりや」
「うん」

風呂から上がったばっかで顔がほてってる名はいつもより色っぽくてかわええ。服も俺のでかいTシャツ1枚だけで、ずるいくらいに興奮を煽ってくる。ぺったり頬に張り付く髪の毛を退けてきめ細かい頬に触ると名はくすぐったそうに笑った。するとほお擦りするみたいに寄ってきた名に、俺はアホみたいにドキドキしてしまう。

しばらくそんなことしてイチャイチャしてると、急に名は「あ、」と声を上げた。

「え?なに?名…」
「え、えと…その…」

言いにくそうにしとる名を抱きしめて続きを促すと遠慮がちに「あの…えっち、したいん?」と言った。驚いて「なんで、」と聞き返すと名は「おっきくなっとる…」と呟く。名を慌てて引きはがして自分の下半身を見ると俺のちんこは名の言う通り勃起しとった。薄々分かっとったけど…俺のアホ…。
絶対引かれた、なんて思いつつも名の顔色を窺うと、名は引くどころか顔を真っ赤にして「しよ、」とだけ言うた。

「え、ほんまに?ええの?」

すると名はこく、と頷いて俺の首に腕を回してくる。俺も名の後頭部に手を回して引き寄せて、一緒にベッドに倒れ込んだ。
Tシャツを腹まで捲くりあげると名は恥ずかしそうに顔を背けたけど抵抗はない。ほんまにええんや、なんて思ったらまた下半身に余計熱が集まるのがわかった。

ブラのしてないそこにシャツの上から触ると乳首がちっちゃく主張する。

「…っ、はぁ、名…」
「あ、ん、んぅ…っ」

乳首に吸い付くと名はもどかしげな声を上げて身をよじった。
白い肌に黒いパンツが映えて綺麗やな、なんて思って内腿を指でなぞると一層高くなった声が聞こえてくる。
もっと聞かせてほしいって名に言うと顔を顔を隠して「もっと触って」てかわええこと言うから、俺はパンツの隙間から指を突っ込んで、もう濡れとるそこに中指を出し入れした。

「やっ、ぁ、け…やぁっ」
「名のここぐちゅぐちゅ言うとるよ、やらしいわ…」
「ひっぁ、言わんで、けんや…ぁ、あっ」

指を引き抜くと名の汁が糸を引いてパンツを濡らした。それがまたやらしくて、俺のちんこはもうぎんぎんや。俺はズボンから取り出すと名の腰を掴んでパンツとちんこをくっつけて擦った。

「や、ややぁっ、あぁっ…あっ、あ」
「はぁっ、かわええ、名、名…」

パンツ越しにクリトリスを潰すようにちんこで擦ると名はもう顔を隠すのも忘れて喘いで息を荒げた。いやいやと首を振っとるのに身体は俺にぴったりくっつけてくる。

「けん、やっ、あ…っもうほし…欲しい、入れて」
「えろい」
「や、やぁっ…!はよ、して…っ」

焦らしたつもりはなかってんけど。名は泣きじゃくりながら俺のを欲しがってきた。「ほな、力抜き」なんて月並みの台詞でなだめるとふにゃ、と力が抜けた名のぱんつをずらして、ゴムをつける。


「やっ、ああぁっ、は、あっ、あっ」
「名、ええよ、っ、気持ちええ…っ」
「あっあ、うち、も…っ謙也ぁ…っ」

名は俺の襟足を掴んで荒い呼吸を繰り返す。俺はそんな名にさらに興奮して腰を打ち付けるスピードを上げた。結合部からはやらしい音がいっぱい聞こえて、俺らを掻き立てていく。目の前でぷるぷる震える胸をわしづかむと中がぎゅうっと締まった。

「すきっ、謙也、ぁ、も、イく…っ」

腰に絡んでいた脚に力が入って、名は俺をきゅうきゅう締め付けてくる。俺は名のクリトリスを親指で擦って「ええよ、イって」と促すと名は目尻に涙を浮かべながらイった。

「っはぁ、謙也…っけん、あ、ひあっ」
「ごめん名、もうちょい…」
「やっ、あぁっ!っ、は、ぁっ!」

うねる膣に限界を感じた俺はイったばかりの名を突き上げ続ける。ひんひんと泣きつかれたとき、少しだけ、ほんまに少しだけ、もっと泣かせてみたいとか思ってしまって、それをごまかすみたいに腰を打ち付けた。
精液を吐き出した後、一息ついてティッシュに手を伸ばすと名はその腕を掴んできた。

「名?」
「…すき…やで」

唐突にどうしたんやろうとかいろいろ思ったけどそれ以上にうるうるした目で見つめられて、しかもすきとか言われてどきどきする。俺は勢いに任せて名に抱き着いた。もう一回したいとか言うたら怒るかな。

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