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「ふたりっきりやなぁ」
「せやなー」

今日が鍵当番でひとり着替える謙也の背中をぼーっと見つめてみる。背中にきびも傷も何もないきれいな背中。こんなきれいな身体にいつも抱きしめてもらってるんやな、なんて考えるとそれだけでどきどきしてテンション上がって気が付いたら「えっちしよ」とか言ってしまった。謙也はわたしに生返事を返した後動きを止めて、しばらくの沈黙の後にやっと返ってきたのは「は!?」の一文字。反応おっそい。
がた、とわざと大きめの音を立てて立ち上がり、謙也の背中に抱き着いてみた。横向きに見える謙也の顔は頬っぺたがぴんくでかわいい。

「わ、」
「謙也…」

そのまま名前を呼んでみたら自分でもびっくりするくらいの甘えた声が出てきた。

「キスして」

ちょっとひかえめに言ってみれば謙也は着替えもそこそこにわたしを抱きしめてキスをしてくれた。はだけた背中に腕を回して力を込めると舌が入り込んできて、身体があつくなってくる。ぬる、と絡んできた舌に応えるように絡め返すと抱きしめる力が一層強くなった。
謙也のシャツを下げていくと、服の中に手が入れられてまさぐられていく。くすぐったい、なんて思ってるうちにそのままブラをずらされて、胸を捕まれた。

「あ、ぅ…んっ」
「あんま煽らんといてや…」

ふつふつと隠しボタンが外されていって、わたしの服がはだけると、謙也はまたわたしを抱きしめて、肌と肌が直接触れ合う。じんわりとした温かさにほだされてしまいそう。

「誰か来るかな…」

わたしが扉を見て言えば謙也は「知らん」と熱の篭った目でわたしを見る。長椅子の上に押し倒されて、馬鹿みたいにどきどきする心臓を押し付けるように謙也に抱き着いた。

「ん、ん、っ、」

捲られた制服の下で、乳首を指先で掠るか掠らないかのところで擦られて、もどかしい。耐え切れず手を掴んで胸に押し付けると、指で突起を挟まれて、指を擦り合わせるようにぐりぐりされた。

「あっ、あ、ぁっ」
「ん、かわえ…」

そのまま謙也は胸に噛み付くみたいに口をぴったりと当ててべろべろと乳首を舐める。視覚的な恥ずかしさに頭が熱くなった。
謙也の痛んだ金髪を掴むとさらにじゅ、と強く吸われて、訳がわからなくなってくる。誘ったのはわたしなのにわたしばっかり余裕がない、なんて。

「も、謙也…っ」
「ん?」
「し、下も、いじって…」
「どこ?」

謙也は意地悪く笑うとパンツを太股の中途半端な位置で止めて、そのまま尻を掴んできた。ぎゅ、と脚を閉じると謙也の指が挟まってしまって、謙也は「やらしーなぁ」って笑う。
そのままその指がはい上がってきて、濡れたそこにたどり着くとその周りにわたしの汁を塗りたくられていく。空気に触れた脚とお尻がひやりとした。

「…っけん…」
「こんまま入れてええ?」
「え、あ、あかん…!」

駄目やって言うてるのに謙也はカチャカチャと音を立てて、自身の先端をぬるぬるになった太股に押し当てた。その光景がはずかしくていやらしくて、心臓がどくどくする。

「ほな、自分で脱いでみ…」
「あ…っ、」

息の荒くなる謙也に言われて変な気分になりながら、半端に下がったパンツに手を掛けて下ろしていく。

「名、」
「へ…、あ、あぁっ」

急に入ってきた謙也にびっくりして手を止めると、入ってくるのも止まって「はよ下ろさな、」とにやにや笑った。この変態、なんて悪態つく暇もなく謙也のが中でぐちゅぐちゅ小さく動いて思考が奪われて行く。

「っ、んぁ、はぁ…っ」
「脱がへんの…?」
「も、やぁ、あっ」

「何しとん」

急に冷えた声が聞こえてその方向を見ると、鞄を片手に白石くんが立っていた。

「随分楽しそうやんなぁ」
「し、しら、いしくん…?」
「…ごめんな名」

そう言って何故か謙也は机を指差した。その方向に目を向けると部誌と筆箱が置かれている。「予想はしててんけど」と謙也は言いながらずぶずぶと自身を埋めていった。

「っあ、ああっ」
「忘れ物取りに来ただけなんやけど、見とってええ?」
「あ、だっ、だめ、だめ…っ!」
「んっ、むっちゃ締まった…」
「や、あっ、あ、ん…っやだ、ああぁっ」
「えろい声やなぁ」
「…ええけど、見るだけ、やからな…」

そう言って謙也は奥まで中に突っ込んできて、腰を動かした。

「っ、あぁっ!」
「えっろいなぁ」

白石はにやにやと笑いながら近くの椅子に座る。

「名、いつもより…気持ち、ええ、ねんけど…っ」
「や、ぅ…!」
「俺以外に、恥ずかしいとこ、見られて…感じとん、?」
「ちゃう、っ、あぁっ、あ!」

半端に足に引っ掛かっていたパンツを脱がされて、脚を左右に開かれる。いつもより腰を高めに掴まれてるせいで、じゅぷじゅぷって音を立てて泡立っていく結合部がぜんぶ見えて、あまりの恥ずかしさに涙で視界が滲んだ。

「クリトリス、膨れとるよ…かわええ、っ、はぁ、」

丸見えになっていたそこを謙也はつまんでぐりぐりする。

「やっ、やぁっ…あっ!」
「えろいな、名…」

謙也は息を荒げながら腰を打ち付けてきて、恥ずかしい声が出るのがとまらなくなった。目の前の光景に堪えられずに目を反らすと横で見ていた白石くんと目が合う。一気に顔に熱が集中して、逃げようと腰を退いたら掴まれて突っ込まれて、余計に恥ずかしい。

「や、しら、いしく…っ、見んといてぇ…っ、ぁ、あっ」

身体をよじるとわたしの片足に謙也の片足が乗り上げてきて、更に奥まで入り込んできた。

「おー、よう見えるわ」

白石くんは薄く笑いながらわたしを挑発するみたいに言う。
もう片足は謙也の肩に引っ掻けさせられて、これじゃまるで白石くんに見せるためにしてるみたい。

「皮剥いたりや、謙也」
「んー…、」

身体を揺さ振られながらクリトリスを触られて、皮を剥かれる。そのままそこに押し付けるように股を擦りつけられると、頭までぴりぴりと痺れるような感覚に苛まれる。もう、快感がつらい。

「はっ、あ、あぁっ!あ、んっ」
「名ちゃんかーわい」
「っ、白石」
「ほんまのこと言うただけやろ」

がたん、て音に目を向けると白石くんは立ち上がってわたしの前に来ていた。にやにやとわたしを見下ろす白石くんに悪寒が走る。

「や、なに…っ、あ、」
「謙也の、気持ちええの?」

ベンチに寝るわたしに目線を合わせた白石くんは、わたしの頬を両手で覆って顔を近付けてきた。

「どうなっとるか言うてみ」
「いや、ぁ、ゆえ、へん…っ」
「名ちゃんのおまんこは正直やから、おいしいってぐちゅぐちゅ言うとるで」
「あっ、ちゃう、ちゃうの、っ、あぁっ!」
「白石、っ、ええかげんに、」

謙也が白石くんの襟を掴んだ瞬間、ちゅって音がしてわたしと白石くんの唇がくっつく。

「っ、え…」
「謙也、くるしい」
「おま、」
「しゃあないやろ、好きやねんから」

さらっと爆弾を投下した白石くんは更に「せやから、俺にも触らして」と続けた。

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