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「な、なな、聞いてへんよ!」
「言うてへんもん」

ありえへーん、と机を両手でどかどか叩く名の背中にはかわええ羊さんのリュックサック。

「大体、泊まりに来い言われたらふたりっきり想定すんのが普通やろ。家族追い出すん大変やったんやで。うち姉も妹もおるし。」
「追い出さんでええし!」

ばーん、とええ音を立てて羊さんは床にたたき付けられた。すかさず名はそこにしゃがみ込んで羊さんのチャックを開けると中からでてきたんはひよこさん。

「せっかくひよこまんじゅう買うたんに!」
「お前いつ東京行ったん」
「通販!」
「しょうもな!東京で買わんひよこに何の価値もあれへんわ!」
「やかましい!大体なあ、わたしは今日蔵のご両親と仲良くなる気満々やってんで!美人お姉様とかわええ妹とも親睦深めるつもりやってん!せやから友だちとその親に頼んで偽装工作までして…それやのに…!」
「なんっやそら…」
「なんやとはなんや!うちにとっては重要なことやねんで!大体なあ、大体…っ」
「なんやねん」
「蔵と、ふたりっきり、とか…!」
「お、」
「心臓もたれへん…っ」

なんやこのめっちゃかわええ生き物…!真っ赤になって膝を抱えうずくまる名を抱きしめると名は「離せあほ、変態!」と俺を罵った。じたばた動く名をさらに強く抱きしめると次第に動きも無くなって、小さい身体は俺の腕にすっぽり収まる。

「も、あかん…かわええ…っ」
「か、かわいない…!」
「かわええよ、名は」

前髪を持ち上げておでこにキスをすると、名は小さく「蔵は、かっこええよ」と呟いて俺の背中に手を回した。も、あかん。好きすぎる。

「なあ名」
「なに?」
「ふたりっきりの家で泊まりって意味、分かるよな」
「…信じられんわ」






「いややー!帰るーっ!!」

暴れる名の服を半ば強引に脱がせて浴室に閉じ込めて鍵をかけた。ちょい可哀相やけどこれも俺の息子のためや、なんて。自分も服を脱いでどんどんうるさい扉を開ける。急に開けたせいで扉を叩いていた名は空振って俺の胸に飛び込んできた。

「積極的やなぁ」
「ちゃう、し…!大体こない明るいとこで、恥ずかしい…っ」

名はぎゅっと俺の身体に自分の身体を押し付けて隠した。その時寒さからか立ち上がってる名の乳首が当たって興奮する。やばい、勃つ。

「今からそんなんでどないするん。これからもっと恥ずかしいことすんねんで」
「は、恥ずかしい…こと…?」
「そ」

俺が言うと顔を上げた名の目はうるうるして頬はぴんくでめっちゃかわええ。
俺はそんな名からちょっと離れて洗面台を軽く叩いた。

「ここ、座って」
「っ、」
「どしたん」
「やて、そこ…」
「ん?」
「鏡…っ」

両肩に手を当てて身体を隠している名は腕で胸が潰れて余計やらしいことになってるのに気付いてへんのやろか。
俺は渋る名を引っ張って座らせると、膝を掴む。そのまま左右にゆっくり開いていくと赤とピンクの中間みたいなそこに白く汁が溜まっていた。

「あ、や、見んといて…っ」
「ん、おりものやろ?」

シャワーを手に取ってお湯を出して温度調節。その間鏡越しにじっと俺を見つめる名の首筋にキスをした。

「綺麗にしたろな」
「あ!ぅ…っ」

温度調節で強く出したままのそれを名の股間に当てるとびく、と小さい身体が震える。それでも既に逃げる気配の無い名に角度を変えて何度もクリをいじめてみると、急に大きく身体が跳ねた。

「ここやんな…」
「や、やっ、あぁっ、はっ…んんっ」

自分のやらしい声が反響するのに驚いたんか、口を塞いで顔を赤くしてんのがかわええ。名は脚腰をぶるぶると震わせながら快感に耐えている。

「鏡、見てみ」
「ややぁ…っ、はぁっ、ああ…っう、」

縮こまった名に容赦無くシャワーを当てつづけながら、顎を持ち上げて無理矢理前を向かせた。

「どこもかしこも、真っ赤に膨れてやーらしいなぁ、名…」
「やあぁ…っ、あ、あっあっ」
「名のかわええ恥ずかしい声もめっちゃ響いて、もしかしたら外に聞こえてるかもしれへんよ」

鏡の中の名は俺をうるうるした目で見つめて、か細い声で「やめて」と呟いた。

「ほな、止めたろか」

シャワーを止めて床に置くと、さっきより名のやらしいところが丸見えになる。脚を閉じようとする名の膝を押さえ付けてボディーシャンプーを手に取りプッシュすると透明のとろとろした液体が俺の興奮を煽った。あかん、これから風呂入る度に興奮してまうわ。
そのままそれを指に絡めて名の割れ目に指を這わすと過敏になってるんか、名はびくびくと脚を震わせる。

「きもち?」
「や、やあ…っ」
「ええねんな」

今度は人差し指と中指でクリを挟み込んでにゅるにゅると上下に弄る。名の声はさらに甘くなって俺を煽っていく。指の腹でそこを擦るとシャンプーとは違う、生温い透明の液体がとろとろと出てきた。

「えろ…」
「う、あ、ぁあっ、んっ…はっ、ひゃ、ああぁっ、あっ」
「かわえ、名」

親指でぐりぐりとクリを弄りながら名のやらしい汁でぬるぬるになった2本の指を埋めていくときゅうきゅうと俺を締め付けてくる。そのまま出し入れをしていくと名はついに泣き出してしまって、なのに俺は泣き顔にさえ興奮して弄り続ける。

「目、うさぎさんみたいやな」
「ふえ、っ、ん、んんっ」
「かわええよ、名は泣きながらやらしい顔できんねんな…」

涙の溜まった目尻を舐めて、指をぐちゅぐちゅと動かした。そのうちそこは泡だらけになって、名のやらしいとこを覆い隠す。

「なあ名、」
「な、ん…っ」
「急で悪いけどそろそろ俺、限界やねん。ちゅうわけで擦って。」
「やっ、できひん…あっぁっ」
「中か手か口か、腰でもええな…」

しなる名の腰を見てたらなんやめっちゃ興奮して、ぬるぬるの手で背中を撫でて背中もぬるぬるにしてから既に勃起して硬くなったちんこをそこに押し付けた。

「や、やっ、あぁっ」
「はぁ…っ、やーらし…名…」
「あっ、あぁ、蔵、蔵の…っ」
「ん、なに…っ?」
「ぴくぴく、して…っあぁ、ほし、なかに、ほしい…っ蔵、ひああぁっ!」

背中で擦ってたら自分で腰を振った名がどうしょうもなくいやらしくてかわいい。
肩を前に押したら四つん這いになった名の中に一気に突っ込んだ。泡だらけのそこは更に泡に塗れて、赤黒く勃起したちんこにもそれがついていく。

「も、めっちゃ、ええ…よ、っはぁ…っ」
「あぁっ、あっ!、ふ、あぁ、っん…!」

ふたりの荒い息と名のやらしい声と音が浴室に反響する。やらかい中に硬いものをこないに強くごりごり押し付けてるのに壊れへんてすごい。
身体に溜まっていく熱をはやく出し切ってしまいたい気持ちと出し切った後のけだるさが寂しい気持ちが入り混じりながらも俺はひたすらに腰を振る。
ふと前を見ると鏡の中の俺は真っ赤でとろとろの顔した名にひたすら獣のように腰を振って滑稽だと思った。ありえない。だけどそんな客観的な視点にもまた興奮する。止まらへん。

「はっ、名…っ、」
「ふ、あ、あぁっ!」

ぎゅっと硬くこぶしをつくる名のちっさい手に俺の手を重ねて握った。

「あっいく、いく…っ、あぁっ、蔵ぁっ!」

ぴくぴくと痙攣するまんこの奥をぐいぐい突くと急に中がぎゅっと締まって、名の身体はびくびくって震えた。

「ぅ…あ、あかん…っ」
「あ、あぁ…っ」

ぺた、と上体を床に付けたへろへろな名の背中とかわええ尻に精液をぶっかけると、その感触になのか名の身体はまた震えた。

「蔵…」
「ん…?」

むく、とゆっくり起き上がった名はぽーっとした顔で俺を見ると、呂律が回らないのか「しゅき」と呟いた。

「ぷ、」
「あ、か、かんだ…!ちゃう、ちゃうの!」
「なーん、もっかい言うてみ」
「しゅき!」
「か…っ、わえ…!」
「〜っ!!!」

口を押さえて真っ赤になる精液塗れの名を抱きしめると名は「も、言わへん!」と俺の髪を引っ張った。

「うける…!」
「うけんな…っ!」
「しゅき!やって…っく、」
「うあああ聞こえへーん!」

あーあーあーと言いながら耳を塞ぐ名の手を掴んでうるさい口を口で塞ぐと名はすっかり大人しくなる。

「ん、…く、蔵かて、恥ずかしいこと言うやんか!」
「んんーっ絶頂!」
「やかましわ!」
「今度言うたろか、イく直前に絶頂!て」
「せんでええ!」

出る!と立ち上がってドアに手をかけた名の腰に腕を引っ掛けて背中に精液が付きっぱなしなのを教えると「はよ言え!」という声とばしっという音が浴室に響いた。頭いった!

「…まだえっちしかしてへんやろ、髪の毛とか身体とか洗わへんと」
「ぅー…っ」
「おいで」
「…」
「お・い・で」
「蔵、うちのこと馬鹿にしてるやろ」
「してへんって」
「ガキや思てるやろ」
「少し思てる」
「先シャワー浴びて下さい」
「さみしいやん名ー」
「やかまし!」

ばんっと扉が閉められて身体を拭く名のシルエットが見えた。なんでこうなんねん。ちゅうか精液付いたタオルは俺が洗うんか。テンション下がるわ。

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