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「名、」

誰も居ない教室。ひた、と彼はわたしの頬に触れて、顔を伝い顎に到達。捕まれた顎は持ち上げられて、唇は仁王の唇と接触した。その後彼の舌はわたしの上唇と下唇の微かな隙間に入り込んで生き物のようにぬるぬるとざらざらした舌が絡み合う。唾液が口の端に溜まって、それを仁王は舐め取った。

「は、におー…」

彼はわたしをひとつの机に押し倒してわたしのシャツのボタンを外しはじめた。ドキドキしすぎている。左胸を見下ろすと、そこはいつもより激しい脈のせいで大きく上下していた。どうしよう、活発すぎて血が綺麗になっちゃう…わけがない。か。
床にシャツが捨てられて、空気に曝されたそこにはさっきまでわたしの口のなかを荒らしていたものが這った。乳首をちまちまと舐められて、小さい動きがかわいらしい。

「ぁ、あ…」

仁王はわたしのパンツを抜き取るとまたシャツとおなじように床に捨てた。扱いが結構乱暴である。彼は構わずわたしの足首を掴んで、持ち上げて広げた。うわ、かなり恥ずかしい。彼はニヤリと笑ってそこに顔を近付けて、わたしの下に付いてる口とディープなちゅうをした。なんだよまんこのくせに生意気な。なんて思考ができたのも最初の一瞬で、ぬるぬるとわたしの内側を尖らせた舌で刺激する仁王に、わたしは頭がおかしくなってきた。ちゅうぅ、という吸う音がして、その後ズルズル、と啜る音がやけにリアルに聞こえてくる。仁王の銀色のさらさらが太ももに擦れた。

「に、ぉ…!」
「はぁ…っ」

顔を上げた仁王の唇はグロスを塗ったようにてらてらと光っていた。真っ赤になった唇が艶やかだ。

「あ、ぁっ」

今度は指がわたしのクリトリスに触れて、ぐりぐりとつまみ上げた。それは痛々しく真っ赤に膨れ上がった。次に指が入ってきて、わたしのすきなとこをぐりぐりと刺激する。脊髄辺りに何かがはい上がってくるような感覚に全身が震上がった。仁王のわたしの足を掴む握力が強まっているような気がした。

「名…」

ぷちゅ、と音を立てて指が2本追加された。わたしの肉壁を押し広げるようにぐいぐいと侵入してくる。気が狂いそうだ、もっと欲しい、もっと。

「あっ…仁王、もっと…!」
「仕方ないのう…」

どくん、脈をうつ仁王のペニスがわたしのおまんこに押し当てられた。




「名起きんしゃい」

という夢を見ていたらしい。

「センセめっちゃ睨んどるよ」
「ゲ」

数学の真っ最中、隣の彼はノートが真っ白のわたしにそれを貸してくれた。

「貸し1、な…」

そう言って微笑み指を一本立てた彼の指を食べてしまいたいと思ったのはここだけの話。どうやらわたしは相当の欲求不満らしい。ベタベタと気持ち悪い下着を感じながら仁王の汚い字が並んでいるノートを写した。

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