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はっと顔を上げると謙也の「何赤なってんねん」という冷たい声と、冷たい目をした謙也がこっちを見ていた。
いやや、そんな目で見んといて、大体顔赤いのは謙也が恥ずかしいことするからやんか。思っているのに言えないのはそんないつもと違う謙也にどきどきしてしまっているからで。

「なぁ、名」
「ぁあっ、あっ、あ」

わたしが黙っているといきなり今まで止まってた謙也が動きはじめて、白石くんの腕を掴んでしまった。それにますます機嫌を悪くしたみたいで、謙也は乱暴に奥を突いてきた。でもそれがすごく気持ち良くて、どうしようもない。

「けん、あっ、けんやぁ…っ」
「っ、はぁっ、なん、」

そっけなくて冷たいのに、でも謙也の眼はどこか熱が篭っててどきどきする。わたしに欲情してくれてるって思ったら、乱暴にされてるのに、もっとしてほしい、なんて思ってる。
息を荒くして腰を振る謙也に触りたくて、腕を伸ばすと白石くんがその腕を掴んできた。

「名ちゃんこっち見て」

白石くんは薄く笑ってわたしの乳首をちょっと引っ張ってこりこりと弄る。唐突のことに、ひゅっと息が引っ込んだ。
すると中の謙也が更におっきく硬くなってそのままわたしの好きなとこをいっぱい突く。脚がびくびくと痙攣して、意思と無関係に中がぎゅっと締まると、謙也のもわたしの中で震えて熱くなる。

「っ、ぁ…」

ずる、と謙也が中から引き抜くと、どろっと白いのがお尻まで垂れてきた。それを見た白石くんは「えっろ」と笑ってわたしの胸から手を離す。

「自分の彼女犯されてるっちゅうに、興奮してんねんな」
「………っ、うっさいわ」
「……、乳首かわええことになってんで名ちゃん」
「あっ、や、やぁっ」

白石くんは不気味なくらい甘い声をわたしの耳元に吹き込んできて、けだるさに頭がぼうっとしてきた。
そんなわたしをよそに二人はなんだかごちゃごちゃ言い合っていて、白石くんはベンチに乗り上げてくるし謙也はもう一回しようとするしで意味がわからない。

「ちょ、やだっ、も…」
「名ちゃん、もうちょいじっとしとってや」

白石くんはおもむろにわたしの頭を膝に乗せて、膨れたそこのチャックを下ろし自身を取り出した。「舐めて」なんて言われて、いよいよわたしの頭はパンクしてしまいそうだ。

「っ、」
「はいあーん」

ふざけんな、何があーんだ。わたしが口をつぐんでいると親指を口の中に突っ込まれて顎を引っ張られ、そのまま白石くんのを口に入れられた。びっくりして顔を引くと後頭部を掴まれて引き戻される。奥まで入り込んできて思わず吐きそうになったけど白石くんは「噛んだりしたらお仕置きやからな」と心底おもしろそうな顔で言うから、怖くて何もできない。

「っ…ぅ、ん…っ」

横目で謙也を見ると顔を真っ赤にして慌てていて、白石くんはそんな謙也に「悔しい?」と煽った。

「ちゃんと舌動かすか口動かすかしてや」
「ん、く…」
「空いた手は下んとこ触んねんで、」

そんなことを言われても、こんなことしたことないから分からないし、やりたくない。すると急に下半身が持ち上げられて、またさっきの恥ずかしい恰好のまま謙也のがにゅるっと入ってきた。さっきの中出しでいろんな汁まみれなそこはぐぽぐぽ泡をたてている。

「っん、あぁっ…!、あっ、あ…」
「あぁもう、口離さんといてや、」

一度は放した無理矢理突っ込まれた白石くんのが喉の奥に当たって吐きそうになった。わたしを好きなんて嘘だ。白石くんが好きなのはわたしじゃない。えっちなこと。女の子を凌辱すること。他の男の女にちょっかいかけること。
白石くんの先走りの滲むペニスが舌をずるりと滑って、口内にイカ臭さが広がった。

「む、ぅ、んん…っ」
「ぅあ、きつい…、名」

わたしの腰を掴む謙也の手に力が入って、さっきより早く身体を揺さ振られる。口の中のほうもびくびく震えてきて、絶頂が近いのが分かった。

「はぁ…っ、名ちゃん、強めに吸ってや…、っ、音、するくらい」

言われるまま口に力を入れると、白石くんは腰を揺らしてわたしの頭を抑えた。すごく息苦しくてつらいのに、下からの刺激が気持ちよすぎて仕方がない。
訳が分からないまま口の中には生暖かい苦味が広がった。あまりのまずさに吐き出そうとしたら白石くんに口を塞がれて、「分かるよな」と一言。

「っ、あかん名、そんなん吐いてまえ」
「ん…っ!」

慌てた謙也はわたしの上に乗り上げて白石くんの手を取っ払ったけど、その時に中にあった謙也のが奥に押し当てられてびっくりして、あれ、

「……」
「名?」
「……飲ん、じゃった…」
「悪いなぁ、謙也」

すると白石くんは脇の下から手を入れて強く胸を揉んできた。

「や、やぁっ、ぁ、しら、いしく…っ、あっ」
「ほんまかわええな、名ちゃんは…」
「やっ、はな、して…っあぁ…!」

急に下腹部に快感が襲ってきて謙也を見ると、顔を赤くしてぼうっとした目でわたしを見ながら腰を打ち付けてくる。

「名、も、俺…あかん…っ」
「あっ…あ、は、あぁっ、ん、!」
「はぁっ、名、名…」

白石くんはわたしの胸を触るのを止めて頭を撫でたり頬を撫でたり、揚句に首に顔を埋めてちゅうちゅうと吸ってきた。

「名ちゃん…」

耳元でひどく甘い声を吹き込まれて不覚にもすごくどきどきして、謙也に対して罪悪感を感じる。ふと前の謙也を見ると熱の篭った目で結合部を見ながらぐちゅぐちゅと出入りしていて、すこし寂しい。
白石くんはわたしの顎を持つと上からキスをしてきた。上唇に下唇がくっつくのが、変な感じ。
口を離すと哀しそうな目をした白石くんと目が合って、心臓がずきずきと疼いた。

「は、名…出る、っ」
「っあ、ああぁっ!、」

謙也の出した精液が奥にたくさん当たって、わたしと謙也は殆ど同時にイった。

「白石く」
「名ちゃんAVみたいやったなぁ」
「へ…」

ぱっと離れた白石くんは急に顔が明るくなって、そう言い放った。


「またしよな」

いつの間にか服をきっちり着ていた白石くんには今さっきまでここでしていたことを思わせるような空気は何ひとつ無い。
「なんやあいつ…」謙也は意味がわからんといった顔で白石くんが出ていった扉を見ていた。

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