「…トイレ、行ってくる」
情事後に名はふらふらと立ち上がり、そう言った。
「ん、なんで?」
「…なんも」
名は答えるのもだるいといった口調でそう言うと相変わらずのふらふらした足取りで扉まで歩く。べしゃ、と頭から扉にぶつかった後、廊下へ出た。…大丈夫かいな。今日は両親も妹も出掛けてるし、姉も彼氏んとこやけど、人ん家素っ裸で歩くとかどないやねん。明るいリビングを想像して、何故か興奮した。いやいや、ちゃうやろ俺。
「名ー」
「んー…?」
「戻ってきなさい」
ベッドを叩いておいでおいですると名は扉を閉めてまたふらふらと俺の方へ寄ってくる。俺の出した白濁が白い太ももを伝いフローリングを汚した。あー、めっちゃえろい。
「トイレやなかったん」
「蔵が来い言うたんやろ」
そっけなく答えた名はだけど甘えるように俺の首に腕を回して体重を掛ける。柔らかい胸と俺の胸がくっついて、名の心臓の音がはっきり分かった。さっきまで激しく身体を動かしていたせいか、音が少し速い。
「何しに行こうとしたん」
「精液出しに」
「女の子が精液とか言うたらあかんちゅうに」
「蔵の出したやつ出しに」
「…ややこしなったなぁ」
わざわざい言い直してくれた名の頭を撫でて、名が上になっている体制をひっくり返した。
「俺が出したる」
膝を掴んで広げると赤いまんこから俺の出したモノがどろっと出てきた。赤いそこに白い液体がよう映える。
「お、」
「や、やだ蔵…っ」
「なんで?さっき散々見たったやんか…」
「っ、ひぅ」
ちゅぷ、とかわいらしい音を立てて名は俺の指の侵入をたやすく許した。指の腹で中を上下に擦るとその度に小さい身体は反応を見せる。指を引き抜くと、精液が名の汁と一緒に流れ出てきた。
「あー、えろいなぁ」
「や、やぁっ…!」
「いっつもトイレで一人こんな喘いでたん?」
反論しようとする名をかわしてまた中に指を埋めると、指を抜く度に名は「あっあっ」と可愛く喘いだ。色んな汁でいっぱいのそこは抜き差しの度にぶちゅぶちゅ音を立ててめっちゃいやらしい。名は顔を真っ赤にして顔を横に振った。けれどイヤイヤする割に中の方はきゅうきゅう指を締め付けて、矛盾している。そんな名にいちいち俺は興奮した。
「は、ぅんん…っ」
「ほーら、全部出たで?」
「や、くら、」
「なん、せっかく全部出したったんに。まずはありがとうございますやろ。」
「やだ、」
「ん?」
「して、くら…っ」
名は恥ずかしくてたまらんような顔をして、脚を広げた。それだけでもう俺はすっかりぎんぎんなちんこをぶっこんでやりたくなったけど、まだや。まだいじめたい。「足りひんなぁ」余裕かまして言ってやると、名は眼をうるうるさせながら、まんこを白くて細い指で広げた。
「ちょう、だい…」
俺の股間に目を向けながらぽつりと呟く名がかわいくてかわいくて、俺は震える身体をおもいっきり抱きしめて挿入した。
「今度自分で出してみて」
事後に俺がそう言うと名は枕で俺の頭を殴った。
「なんでお尻にかけるん」
「中に出したらまたおんなじことなるやろ」
「も、今度から安全日でもゴム付けぇや…」
「うーん、金あったらな」
「無いならせん」
「え、うそやうそうそ!めっちゃある!」
近くの棚からゴムを出すと、名はまた俺の頭を殴った。なんちゅうか、幸せや。