memo | ナノ




「月島さん、数学の課題おしえt」
「いやだ」
「即答!?酷くない?!もうホント俺頑 張るから!お願いだから見捨てないで!」
「安心しなよもうとっくに見捨ててるか ら」
「やれば!できるこ!だから!オネシャースッ!!なぁ山口からもなんか言ってやって!!」
「えっ あ、うん」
「えー…なにその歯切れの悪い返事!俺 の味方はお前しかいないんだよー」
「日向」
「?…はい。(月島恐い)」
「僕今日体調悪いんだよね。朝っぱらか ら傍で騒がれたら治るもんも治らないよ ね?」
「…ハイ。そうとは知らずしつこくスミ マセンデシタ。」

シツレイシマシタ…
しおしおと小さい体を更に縮こまらせて 日向が自分の教室に帰っていく。
それを山口はバツが悪そうに見つめて見送る。
こればっかりは、俺のせいだ。

「ツッキー、ごめ」
「謝ったらもう二度としないから」
「……それは、ずるいよツッキー…」


もうこちらを向いてはくれない月島は、 赤く染まった耳を隠すようにヘッドホンをつけた。





END.

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初体験



即興SS
お題:あいつと経験





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