memo | ナノ


まあ、実は三週間ほど前にクリアはしてたんです。
ただ、時間をちょっとおかないとまともな神経でいられなかったので、あと向き合うのが怖くて見ない振りしてました。


そんなこんなでCAGEcloseいよいよ最後のオオトリ、石松さんです。


ぽっとたんのクリアする順メモにラストと書いてあって補足に絶対最後にやってほしい、と書いてあったのでいろんな意味でドキドキしながら始めたのでした。


マジでネタバレなんでこれからやろうと思う人は見ない方がいいです。
絶対、まっさらな気持ちでやった方がいい。









さて、それでは。


斎木ルートに続き紺野くんが殺人を犯すルートのようで久々に鉛を飲み込んだ気持ちになりながらのスタート。
辛いわ…

ああでも順を追って思い出すにはまだ傷が癒えてないので抜粋で。

オンとオフの差!
石松の、金には執着してない、素のままの暮らしぶりがそこにはありました。
やさしくて不器用な男なんや…ホンマは。
と言ったある意味CAGEキャラの中では一番まともかと思われるくらい普段の生活はフツーで、夜とのギャップには始め「お、おう」となったものです。

同じ穴の狢か…と。
斎木仁への復讐から斎木グループにいる石松と親友を殺されて復讐を誓う紺野くんと。
デスとラブルートの違いがわかりやすいけど切ない。なんで両方はないんやと思わず握りこぶしダァンッとします。
あ、そういえば石松はパロにはならなかったな。
ラブもデスも一貫して同じシナリオだった…

デスは同盟的な、同じ復讐が目的ならお互い利用しようぜな感じで、セックスはわりと軽いノリで。唐突で思わず石松は何考えてんだとなりながら見ました。

対してラブは復讐は不毛だ、そんなことはわかっていながらもやめることができない自分と紺野くんをダブらせて紺野くんに同情を抱き復讐をやめさせようとする石松。
イイヤツな感じがひしひしと出てます。
セックスのこと考えると泣きそうになるけど、石松の優しさが伝わる抱きかたでした。複雑な、白か黒か言い切れない感情で、甘い、でも見てる第3者の精神面的には痛い、そんなセックスでした。

まあもうラブルートの場合、セックス前からいろいろな前ふりがありの恐れおののきながらビクドキしながら読んでたわけですが。

セックス後に「仕事」に向かう石松を誰か止めることができなかったものか。

紺野くんにとって本当に試練で悪夢だっただろう。
辛い。
憎むに憎みきれない状況がせつない。
描写が、容赦なく事細かに書かれてるから避けようがない。どこか夢のような気持ちで、いや、夢であってくれればという気持ちでこみ上げ続ける気持ちをそのままに読み進めるしかなかった。

後半はずっと泣いてた。
途中涙で画面見えなくなって涙拭いて鼻かんで再開、→何回かエンター押す→号泣→涙で画面見えなくなるの無限ループを繰り返してました。

だってさ、前半部分でもすっごくなかよしな微笑ましい描写が多々でてくるわけですよ。
1度危険にさらされた時も心臓止まるかと思うほどドキドキしたけど、危険は去ったわけでなくずっと隣にいる感じが気持ち悪くて落ち着かないまま読み進めたら、案の定ですよ。


家族、全員て。

皆殺して。



紺野くんがどれだけ家族が大事で、そして両親や弟、妹たちが紺野くんを思いやってるか、わかってるから余計信じられなくてありえなくて受け入れられなくて、でも帰宅した自分の目にまず飛び込んできたのは真っ赤な中に横たわる長女の姿で。
地獄だよ。一部屋、一部屋確認して回るところは本当に見てられなかった。
みんな、そこにいるのに、もういない。

つ、続きを打つのにも思い出して辛くてここでやめてしまいたくなる。

でも、物語はここからだから避けては通れない。


絶望の淵に立たされた紺野くんに選択肢が迫る。エンドの分岐点。
正直、こうなってしまった以上どちらのエンドも、泣くしかなかった。

もう、すべてを石松のせいにして、復讐にのみ没頭することで辛うじてこちら側にいる紺野くん。石松は何も言わない。
ぶれないし迷わないと誓ったけど石松を前にしてありとあらゆるドロドロをぶつけるシーンは、本当にどうしてこんなことになったとただただ悲しかった。
紺野くんもホントはわかってた。最初にルールを犯したのは自分だ。それを全て石松のせいにするのはお門違いだと。
でも、そうでもしないと立ってられなかった。
石松は、殺されたかったのかな。自分の瞳に映る、もう一人の自分(紺野くん)に。



もうひとつのルートは心当たりはあって信じたくないけどやったのは石松だろうと思い当たるし憎いし殺したいともおもうけど殺した「かもしれない」程度じゃ、石松を殺せない程度にはほだされてる紺野くんがそこにはいて。
石松がなにも言わない真意も、紺野くんは気づいてしまって尚更憎むに憎めない。

運営を皆殺しにして佇む石松は、本当に痛々しかった。斎木が死に際に言った「紺野の家族を殺ったのがそんなに堪えたか」のセリフに息が出来ない。

自分だって斎木仁に復讐しようとしてた。仁に会うには斎木の側にいるのが一番。その斎木を殺したら斎木仁には二度と会えないかもしれない。
それでも。


ああああかん。何度もあああと打ち掛けては消してたけどもうあかん。まだ傷は癒えてないです。
感想打つのに思い出す必要があってもっかいゲームしたくとも今は感情的になって冷静には捉えられない。
いや、まだ鮮明に思い出したくない。

こんな終わりがあるだろうか。
中には紺野くんは病院にいて二度と目覚めないバッドもあった。
目覚めない方がいいこともある。看護婦さんが言う。
正直、自分の物差しだけどそれも一理あると思った。
目覚めてひとりぼっちの現実に向き合うのが、どれほどしんどいことか。

それでも、ラブルートのグランドエンドは一筋の希望を残してくれた。
家族はいない。一人だけど生きてく。生きてれば、石松にまた会えるかもしれない。
会ったときどうなるかは会ってみないことにはわからないけど。
割りきれるものは何一つ持ち合わせちゃいないけど。
それでもそんなことを心の片隅に置いて、紺野くんは生きていくんだ。




ぶあああああああもうだめだ限界ですよく頑張った終わります泣いてくる!!!!





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