おはなし 1/30 22:13 !ホモもNLも友情もごちゃまぜ !シリアス死ねたギャグごちゃまぜ 「俺は、お前と出会えて、本当によかった」 「ばかですね。僕に出会ったからこそ、貴方に死のきっかけが訪れたというのに」 「それじゃあ、お前も馬鹿だ」 「‥‥‥‥なぜです?」 「運命というのは一つしかない。お前に出会わない俺なんて、存在しない。死ぬべきでない俺なんて存在しない。俺はなるべきであったこの運命に、お前に、いま在る全部に、感謝しているんだ」 「‥‥ブチャラティ、僕を泣かせて、楽しいですか」 「いいや、少しも。あのな、ジョルノ。なるべくしてこうなった。感謝してる。だから、もう、泣かなくていいぞ」 もうこの夢も、見なくていい。 そう言ったブチャラティは、それからもう二度と僕に会うことはなかった。 ゆめくい/苦しさゆえに夢をみるジョルノと救いにきたブチャラティ 「トリッシュは俺に似てたんだ。肉親に見捨てられた。見捨てられて、行き場をなくした。俺と同じ。だけど、ブチャラティ、あんたはそんなトリッシュを救った。俺と同じ。」 「そうだな。同じだ。お前も、トリッシュも、強い心を持つ子だった」 「俺はギャングになって裏の世界に住み着いたけど、あの子にはさ、そんな世界を知らなくていいと思った。トリッシュを、守りたいと思った。俺は幸せと呼べるような人生を辿ってきてない自信があるよ。だから代わりに、俺と同じ彼女が、幸せになってほしいと思った。その幸せを、守りたいと、思った。」 「ああ。それは、達成されたよ。‥彼女の幸せを守ってくれて、ありがとうな、ナランチャ。」 「‥本当に、そう思ってんのかよ、ブチャラティ‥」 「‥どうした?ナランチャ」 「俺は、彼女に幸せになってほしかった!ああ!なんで、死んでしまったんだブチャラティ!」 恋心が殺された瞬間を目撃した少年/ナランチャとブチャラティ 「イケメン」 「‥‥‥‥」 「モテモテ」 「‥‥‥‥」 「頭も切れる」 「‥‥‥‥‥」 「すっごい強い」 「‥‥‥‥‥‥」 「男前、優しい、身長高い、頼りになる、いい声してる、目が綺麗、イケメン、」 「‥‥‥オイ、それはさっき言った」 「多分、これは何回いっても大丈夫だと思う。君の顔面力は侮れないよ」 「‥‥てめえ、さっきから何が言いたいんだよ」 「承太郎、君の存在って反則だよね」 「なんだそりゃ」 「うーん、これだけ完璧なんだよ、君。僕が君の親友に居座って、いいのかい?」 「‥‥‥‥馬鹿が。お前が俺のいいとこ探してくれたように、俺だってお前のいいとこ探せるんだぜ‥。どこも劣ってなんかねーんだよ。素直に仲良くできねえのか、おまえは」 「‥‥‥‥君が?僕のいいとこ探してくれるの?」 「なんなら、今探してやろうか?」 「‥‥‥嬉しい。嬉しいよ。 ‥ありがとう、承太郎」 「‥‥おま、‥‥‥‥クソっ」 「ん?」 「てめー‥‥ ‥‥‥‥‥その笑顔は、反則だ」 反則/ほもな承太郎と花京院 「見ろよ、ジョルノ」 「‥‥‥‥数学ですね」 「なんだよスウガクって。算数だよ。かけ算だ。算数ドリル。」 「‥‥‥‥それが、どうかしましたか?丸つけでもしてほしいんです?」 「これ見て、するつもりでもあるのかよ」 「0点ですね。」 「たりめーだよ。一つも解けてねーからな。」 「0点ドリルが、どうかしましたか?」 「俺のいつもの平均点教えようか。大抵はな、最近はな、60点とってたんだよ。それが、今じゃ、0点だよ。」 「うーん、‥ぼくが代わりに教えましょうか?」 「あのなぁ!だめだっての!俺に勉強教えるのも、答え丸つけしてくれるのも、間違ったら殴りかかってくるのも、勉強しろと催促してくれるのも、だめだっての!」 「‥‥‥ええ。そうですね。僕じゃあ、だめそうだ。」 隣の席は空いたまま/ナランチャとジョルノ 「嫌なくらい、できたやつじゃねーか。お前。」プロシュートが言った言葉だ。「お前は、他のやつらとは違う。悔しそうな表情もしない。目も背けない。泣きもしない。強がって笑いもしない。イラついて物に当たりもしない。隠れて、感傷的にもならない。」「‥‥‥ホルマジオ、イルーゾォ、ペッシ、メローネ、ギアッチョ、お前、の順番で合ってるか?」「ソルベがおくられてきた時、みんながした行動だ。お前はどうしてた?」「どうしてた?」「ただ、じっと見ていた。目もそらさずに、それを見つめてた」「そうだったか」 「けどな、それでいい。俺たちのリーダーはそれでいい。感情に流されるな、物事をしっかりじっと見つめろ。俺たちの勝利だけを考えろ。お前はできた人間だからな、楽勝だろ」「楽勝か」「おう。楽勝だ。だから、悲しみとか怒りとかは、‥俺らに任せろ」 「‥‥わかった。任せよう。」 さてプロシュート。 もう任せる人材がいない場合、俺はもう泣いてもいいのだろうか。 泣いても、いいのか? 誰も見ない涙/プロシュートとリゾット 「あー!ギアッチョォー!!」 「‥は、任務だ。」 「知ってるぜ!ただ叫んだだけ。それより何よりリーダー、いいとこに来たね」 「俺は悪いとこに来たかな、と思っていたところだ」 「俺さ、今悩んでるんだよー。相談のってくれないかなあ?」 「このメタリカを見てくれ。すごくしおれてるだろ?スタンドは魂だ。つまりメタリカは今の俺のモチベーションだ」 「乗り気じゃねーってことをすっごく回りくどく言ったね!相談というのはギアッチョのことでさあ‥」 「勝手に喋るのか‥」 「ギアッチョのやつ、メール送っても全然返事しないんだよ‥まともに返事するのは仕事の話だけで‥」 「それでよくないか」 「だめに決まってるだろ!53件メール送って、返ってきた返事は1件!『しね』のその一言だけだった!」 「なにそれこわい」 「だろぉ?物騒だろ?」 「いや、ギアッチョは正論だ」 「どこが!?というか遠まわしに、リーダー俺にしねって言ってんの?」 「‥‥‥‥なあ、メローネ」 「なんだよイルーゾォ!居たのかよ‥‥‥‥‥ちょっと邪魔すんなよ!今俺、ギアッチョに構ってもらえないから、浮気中なの!」 「ちょっと待て。俺はいつからお前の浮気相手に‥」 「そのギアッチョな、いつもアイツのケータイ覗くと、新着メール一件、て表示があるわけ」 「‥?、それが?」 「俺、アンタがギアッチョに迷惑メール送ってるってこと知ってたから、聞いたんだよ。『迷惑メール溜まってないのはなんで?』てよ」 「ああ(察し」 「ああ、まさかの拒否(察し」 「俺も、そうかと思ったんだよ。でも違った」 「‥え」 「『上手く言えないけど、メールくれてすごく嬉しいっつうか、だから、どう返事していいかわからねーんだよ』『その間にばんばんメールは来るしよ』『だから、見るだけになってしまうんだよなァ』『で、毎回結局照れ臭くってよ、暴言しか返せねーんだよ』、てさ。」 「一字一句覚えたのか」 「ほめていいぜリーダー」 「スゴイイルーゾォ」 「あのっなに、これ、ドッキリ?ドッキリ?ギアッチョのデレとかドッキリかエイプリルフールぐらいしかありえな」ピロリロリーン 「メローネ、噂のギアッチョからの返信じゃないか」 「ギアッチョだよ、それ」 「ぎ、ギアッチョからだ!」パカッ 『ブチ割れて死ね』 「やだ、イルーゾォのお話聞いてからこの文面が愛おしく感じちゃう!」 「いやそれ多分本音だぜ。お前がギアッチョ優しいのはエイプリルフール以外有り得ないとか言うから、こっち(鏡)の世界から見てたギアッチョ今さっきぶちぎれてどっか行ったから」 「そっちにいるの!?ちょっ、イルーゾォ!そっち入れて!」グイグイ 「わっ、アンタ、ちょ」 「‥‥‥」 「‥‥おかえりギアッチョ」 「リーダー‥俺実は悩みが」 「お前らが悩みな自分で手一杯なんだ。スマン」 新着メール一件/ギアッチョとメローネ(とリゾットとイルーゾォ) 「最低なこと言っていいかい?」 花京院は、泣きそうな顔でそう言った。言葉を吐いたら、涙が零れてしまいそうだった。それでも花京院は、言葉を告げる。 「最低な、こと」 「僕は、この旅ができて嬉しい。楽しい。ずっと、旅が続けばいいな。ふと、そう思ってしまうんだよ」 誰も僕と分かり合えない。そんな世界で、君たちと出会った。君たちと分かり合えた。それが、ずっと続けばいい。そう思ってしまうんだ。 最低だよね。花京院は言う。 花京院の瞼が、ふる、と震えている。泣くな、と思った。「別に、いいぞ。」正直に思ったことを口にする。 「え、」 「いまはそうして満足しててもいい。だがな、花京院。覚えておけ」 八の字に下げている、その眉の間を人差し指でつつく。にやり、と笑ってみせた。 「日本に帰ったら、これ以上にないくらい楽しい、嬉しい、ずっと続けばいい、と思わせてやるよ。それこそ、今のこの状況が嫌な思い出になるくらいにな」 そう言えば、花京院は目を丸くし、そして笑ってしまった。涙は、もう見えない。 「この旅が、嫌にはならないさ。でも、そうだな、‥うん。楽しみだ。 承太郎。約束、だからな」 「ああ、約束だ」 守られるべき約束/花京院と承太郎 「君は振り向かずに進んでほしい」 「あなたには、側にいてほしい」 「君は普通の家庭を築いて、俺が知らない、新しい人生を歩んでくれ」 「またここに、戻ってきてほしい」 「俺らのことを、忘れて、やり直すんだ。元の自分に戻る、それだけでいい」 「あなたのことを忘れたくない。あなたと共に、新しい人生を歩みたいの」 「君に、幸せになってほしい」 「あなたと、幸せになりたい」 「きみは、わがままだな」 「あなたこそ」 身勝手な望み/ブチャラティとトリッシュ |