実は俺達…あれなんです。 | ナノ

イッツ☆マイチョコレート!


万事屋でいつものように洗濯物を干していると、突然袴のポケットが震えてメロディーが流れ出した。

この頃はやりの女の子ぉ♪
お尻の小さな女の子ぉ♪

こっちを向いてよハニー…って違うわァァァ! 誰だ僕の着メロお通ちゃんからキュ●ティーハ●ーに変えやがった不届き者はァァァ!
いや、ホントは知ってるけどォォォォ! 誰がやったかとかそんなのあの馬鹿リーダーくらいしかいないけどォォォォ!
僕は出ないからな、どんだけケータイ鳴らしても僕は出ないからな!
勘弁してください神様どうか僕に平穏をください。


ドンガラガッシャーンッッ

「やっほーシンパチぃ。来ちゃった☆」

「神様の意地悪ゥゥゥゥ! っていうかあんた今“何”で来たんですか!? 思いっきり●こでもドア使いましたよね!? 秘密道具は滅多なことでは使うなって言われてるでしょう!?」

「“こっち”の奴らにバレなきゃいんだろ。幸い万事屋の野郎もいねェみてぇだし」

「たまたまね! たまたま! そもそも何しに来たんですか!?」


本気で怒鳴り付けたにも関わらず、「もうじき来るかと思ってな」と、ワケの分からないことを言ってニヤリと笑うトウシロウさんには、堪えた様子が全くない。
毎回不思議だけど、どういう神経してるんだろう。
そこまで考えたとき、再びドンガラガッシャーンッッという音が響き渡った。


「シンパチ! ちょっと幕府の狗共に見つかっちまって、暫く匿え……ってトウシロウ!?」

「ここに来ると思ったぜ、たぁかすぎィィィ! 神妙にお縄につきゃあがれェェェェェ!」

「ぎいゃあぁぁぁああぁ!」




……あぁ、そう言えば昨日シンスケさんが勝手に人のチョコ食べただとかで、絶対復讐してやるってトウシロウさん言ってたっけ。


 ̄ ̄
トウシロウはシンパチを弄りたかったのかシンスケを弄りたかったのか(たぶんどっちも)



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