いつの間にかホームレス
「シンスケ! シンパチ! 悪ィ俺死んだ」
「「は?」」
「あ、間違えた。俺バレた、だ」
「「はあああああ!?」」
今日も今日とて相も変わらず、馬鹿が馬鹿なことを言い出したぜマイハニー。
「いや、シンスケさん。馬鹿なことを言い出した馬鹿はそのマイハニーですからね」
「よし歯ァ食いしばれやメガネ」
「なんで!?」
ギャーギャー煩ぇメガネを叩き割って、俺は馬鹿なマイハニー、もといトウシロウに向き直った。
「で、バレたってなんだ」
「だから、そーごに俺の正体バレたんだって」
「さらっと爆弾発言だなおいィィィィィ!」
パトラッシュがバッカルコーンでフィーバーしてたから思わずな、とかなんとか意味不明な言い訳を始めるマイハニーに、なんだか頭痛を感じた。
つーか、“こっち”の人間に俺達が“未来”から来たってバレたら軍法会議モンなんだが、その辺分かってんのか。
「まぁ総悟には口止めしといたし、それから既に上に金握らせて不問にしといたから平気なんだが、一応報告なシンスケ」
「え、あぁ? そうだったのか?」
「おう! お前ん家売り飛ばしたら相当な金になったからな☆」
「…………はい?」
「ほら“向こう”にあるあの豪邸。今使ってねェしさ」
「は、いや、え、えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
 ̄ ̄
トウシロウ君は今日も絶好調のようです