第五訓
<ジジイになってもあだ名で呼び合える友達を作れ>
こんにちは、シンパチこと志村新八です。
突然ですが僕、戌威星の大使館をテロしてしまいました。
ドカン、バラバラバラ…ガシャン
という轟音が鳴り響いて僕の脳ミソはあっという間にパニックだ。
いや確かに日本史の時間に『〇〇年□月△日 謎の三人組に戌威星の大使館が爆破される』って習ったよ!? 今日がその〇〇年□月△日だよ!?
でもだからって、まさか僕が爆破するなんて思いもよらないじゃないか!
ヤバイヤバイヤバイヤバイ! 何これ何これ、どうやって対応すればいいの!? あ、そうだ誰かびーふじゃーきー持ってきてェェェ! 賄賂するから戌威星人って所詮犬だろ賄賂するから!?
留置所なんて絶対嫌だ! イヌ怒らせてブタ箱なんて洒落にならないから!
助けてトウシロウさん…は当てにあらないや。あの人は寧ろパニクる僕を見て、指差しながら笑ってるような人だから。
シンスケさん…も駄目だ。一応あの人テロリストだから。
チクショウ! なんで僕の周りあんなのばっかり!?
類友!? これが噂の類友なの!?
誰か助けてェェェェェ!
「手間のかかる奴だ」
しゃらん、と、錫杖が翻る。
「逃げるぞ銀時」
絶体絶命の僕らの前に現れたのは、黒髪長髪の整った顔をした男の人だった。