実は俺達…あれなんです。 | ナノ

語呂が悪いよなって話


今日も馬鹿が馬鹿なことを言いに来た。

「なぁなぁシンスケぇ、『タイムパトロール戦隊』って長くね? 語呂悪くね?」

「知るかァァァァァァ!」

そもそも、その口上はてめえが決めたんだろが、馬鹿なの!? 馬鹿なのこいつ!? まぁ知ってたけどな!


万斉がつんぽ♂としての仕事に出かけ、また子が攘夷浪士のくせに街に買い物に行き、武市が青少年保全なんたら……まぁつまりロリコンの集いに参加しに行って、ちょうど主要幹部が居なくなった鬼兵隊アジトに、タイミングを図ったように現れたマイハニー。
どうやら先述の疑問を言うためだけに仕事を抜け出して来たらしい。いや、仕事しろよ給料泥棒。
書類提出日ギリギリになって、また手伝わされるのとか嫌だからな。っていうかメガネはともかく、一応攘夷派の俺にまで真選組の機密書類の整理を手伝わすとか、どういう神経してんだこいつ。

哀れみの視線を送りつつ、やっぱマヨネーズ戦隊とかの方がいいか? とか何とか不吉なことをぶつぶつ考え込んでやがる馬鹿な恋人に、ため息ひとつ。
だけど結局俺ぁ奴に甘いんだから仕方がねぇ。


「タイムパトロールっていうのが長いんだから、短く略したらいいんじゃねェ?」

これ以上おかしなことにならないように、極めて常識的な助け船を出してやった。




「そうか、じゃあこれからは『ムロール戦隊、肘レンジャー』な!」


……馬鹿に常識は逆効果だった。


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