闇のこども

闇に一筋の光が差した
坊やは顔を上げる
やせ細った頬
光を失った目
乾いた唇
かすれた声が母を呼ぶ
“おかあさん”
紡ぐコトバは“ごめんなさい”
小さすぎる手がかすかに動く
数えきれない涙の跡と
まだ新しい傷の痕
光に向かって手が伸ばされる
深い悲しみ
静かな怒り
戸惑いと希望が古傷に写し出される
冷えきった指と心が温もりに包まれる
“温かい”
初めて触れる優しさ
コワイ
コワイ
…コワカッタ






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