お題 | ナノ

所詮私はその程度のものだった。





運命という足枷を知らなかったあの頃はどこへだっていけた。今はただあの頃を懐かしんで檻の中で自分の無力さをもどかしく思うことしかできない。ただ一つの希望もついえた。広大な海のような人の世で足掻く私たちはなんて滑稽なのだろう。大きな歯車を止めようという志に燃えた私はどこへ消えた。所詮私はその程度のものだった。










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