影と日の恋綴り | ナノ
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「#幼馴染」のBL小説を読む
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 側近達の戦い、そして

「逃げません。そんな足手まといな言い方しないでください…若は……私が守るのです」
「いつまで言ってんだ!んなこと、」
「未来永劫―――守ります。盃を―――交わしたお方ですから」
「わかったよ…つらら。うしろは……おめーにまかせる!」
「………はい。必ずや……この妖術といてみせましょう」
「フハハハハ!!何が出来るというのか!!今の貴様等に!!」
「!!…左目、が…」
「止まれ夜雀ぇぇぇぇ!!!」
「呪いの吹雪・風声鶴麗―!!」

パラパラと、氷が舞い標的を凍らせた。妖術がとけたのか、リクオや氷麗、街道で野次馬と化していた人たちの視界は治った。
視界の横でそれを確認して、あたしはついホッと安息を吐いた。

「やるじゃねーか、つらら」
「う…」
「さんざん人の側近見下しやがって」

刀を一振りして、血を払う。鋭い眼光を光らせて、彼は口角を上げて言う。

「玉章よ…。てめえの下僕の方が下じゃねぇか」

反撃が開始された。

「―――――ッ!!」

瞬間、あたしは寒気がした。



「よおおし。やっとふりはらった〜!!」

「こりゃワシが日本一かも知れんの〜〜!!ハハハハ!!!」
「“剛力礼讃”!!」

「死ねぇええぇぇえぇぇ!!!」
「邪魔だ…!闇へ飲み込まれろ…!!影鬼・陰影カゲオニ・インエイ…!」

「迷子はこちらへいらっしゃい。神隠し・境界誘落」
「へ、あ、ぎゃぁぁあぁぁあ!!!」

「河童忍法秘伝・ミズチ球!!」
「ああ!!河童も倒したのか………」

「もう!!首無ったら女相手だと手を抜くから!仕方のない奴!!」

「あ…あれ?拙僧の役は…?」

「…もうやめなよ。君らはボクら奴良組には勝てない」
「うるさい!!我々四国が!!全妖怪を支配するのだ!!」
「…解せないなぁ」
「それが……大将の器ってもんじゃないのかいー!?」
「それは…“畏れ”じゃないな……」

「首無…」
「すまないがおとなしくしててくれ」

それぞれの幹部同士の戦いに終止符が打たれる。



畏れの違い

恐怖

混沌

大将



能力

規模

畏れ

怖れ

恐れ

最後に見るものは…―――


「どいつもこいつも、役に立たない奴らだね…」


正に、地獄絵図だった。

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