「ボクはダイスケが死んだと偽ってコトアール共和国にいたことを知ったのは初めて会ってから何年か過ぎた頃だったけれどそのことをマモルが知る必要は無かったんじゃないかな?あっ、ナツミを攻めて言っているワケじゃないんだよ?ナツミはボク達チームのためにサポートしてくれていたんだ。感謝しているよ。ナツミは悪くないんだよ。悪いのは全部マモルなんだよ。ダイスケが『サッカーの上手いおじさん』としてコトアールにいるのはボクが生まれる以前からのことであって、それはつまりボクと同い年のマモルも生まれていないんだ。それなのにどうしてそんなにもダイスケにこだわるの?ダイスケはボクの師匠様なんだよ?何がどうしてダイスケと顔を合わせたこともない、話したこともない君がズカズカ人の絆に土足で入り込むなんて、いったいどういった了見があってのことなのかな?ねぇねぇ、マモル。君、自分がおかしいことをやっているとは思わなかったの?聞いた話によればダイスケが死んだことにされたのは君のお母さんがまだ幼い子供の時だって言うじゃないか。隔世遺伝子とかそういうものなの?ふざけないでよ!
ダイスケをなんだと思っているの?マモルにダイスケのことなんて分かるはずがない!だってダイスケは君程鈍くはない。負けず嫌いな所は似ているけれど、そんなのボクだって同じさ!腑が煮えくり返りそうだよ。ねぇ、マモル。どうしてボクはこんなにもムカムカしているのかなぁ?」


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