俺の尊敬している先輩を馬鹿にするな後輩(雷門/日常)

1〈先輩は至高〉
狩屋「霧野先輩って本当に女みたいですよねえ。実はついてないんじゃないですか」
霧野「狩屋」徐にユニフォームの上着を脱ぐ
霧野「これを見ろ」バサァ
霧野「胸板」
狩屋「え」
狩屋「嘘、え?嘘!?お前胸板…え、嘘ぉ…」
霧野「驚いたか狩屋ぁ。残念だが俺の胸に脂肪はないんだよ」ドヤァ
狩屋「それなりに腹筋まで浮いてるよこの人」
霧野「車田さんが志向だからな」
狩屋「はぁっ!?なんであんなガチムチ目指しt」
車田「狩屋、俺が何だって?」
狩屋「っ」

2〈先輩と必殺技〉
霧野「ちょっと良いですか車田さん」
車田「おう、どうした」
霧野「次の練習試合で試してみたいことがあるんですけど」
狩屋(何であんなに懐いてんの?何であんなに尊敬してんの)
狩屋(先輩だから頼りがいがあるのは普通か。いやでも明らかにあれは違う)
狩屋(つうかなんつうか)
車田「へえ。上手くいったらかなり実用性あるじゃないか」
霧野「ですよね。もし車田さんさえよかったら一緒に完成させませんか?」
狩屋(美女と野獣)
狩屋(我ながら)
狩屋(痛い発想だ…)
車田「いや。それなら俺より狩屋の方が向いてるだろ。あいつのフィジカルを有効活用するんだ」
霧野「なる程、盲点でした!オイ、狩屋!」
狩屋「…へ?は、はい!何でしょう?」
霧野「俺にその力、貸す気はないか?」
狩屋(つーか俺と話す時、何でこんなに弾けてんのこの人…)

3〈先輩と後輩〉
霧野「行くぞ、狩屋」
狩屋「はい」
車田「おー、どうだ。捗ってるか?」
霧野「テイャ…車田さん!」ビタ
狩屋「う、あ、ちょ、急に止まんな」ゴッ
霧野「ごあっ」ガンッ
狩屋「うわ、あ」体勢崩しかける
車田「危ねえ!」ガシッ
狩屋「わ…ありがとうございます」
霧野「」
狩屋「あっ、車田先輩って手にも筋肉付いてるんですね…!」
車田「いや、こんなとこまで鍛える気なかったんだけどな」
霧野「……ぁっく」ビッ
狩屋(うわあ、この人車田さんが自分に背を向けているのを良いことに俺に中指立てて「ファック」って言った。「ファック」って言った)





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テーマ「人外ファンタジー」
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