ごっこ遊び(月山国光/小ネタ)


「南沢、ごっこ遊びをしよう」
「はぁ」
またこいつは何を言い出すかな。兵頭には意外に餓鬼臭い所がある。
「余が女を演じよう。貴公は男を頼む」
「お前が女かよ!?」
「おかえりなさいアナタ(裏声)」
「ブハッ!ちょ、待て、それやめろ兵頭」
「ご飯にします?お風呂にします?金魚のクニミツにエサをあげます?それとも、い・く・さ?(裏声)」
そう言って兵頭はファイティングポーズの構えをした。
「どこから突っ込みゃ良いのかわかんねぇ!」

2
兵頭「南沢、ごっこ遊びをしよう」
南沢(またか)
兵頭「貴公は犯人役を頼む。余は警察だ。余から逃げきることが出来れば、褒美をやろう」
南沢「はいはい…え?」
兵頭「さあ、いざ…!」ザッ(クラウチングスタートの構え)
南沢「もはやこれはごっこ遊びじゃねえぞ!」
柴田「何を興じておる。楽しそうではないか」
一文「兵頭、手間らも一緒して良いだろうか!」
月島「無論、警察犬としてな」
兵頭「良かろう」
南沢「犬かよ!お前ら悪乗りするのはやめろ!」
「いざ、出陣」ザッ(クラウチングスタートの構え)
南沢(あ、こいつら本気だ)

3
兵頭「南沢、ごっこ遊びを」
南沢「断る」ピシャ
兵頭「」ピシッ
一文「」じいっ
月島「」じいっ
柴田「」じいっ
南沢「……」
南沢(えっ、これ俺が悪いの?)

4
「南沢、余と共にごっこ遊びを、してくれないか?」
「内容によってはしてやらんでもねえよ」しれっ
「南沢っ…!」パアァァァァ
「お前のその顔で無邪気な笑顔浮かべんな」

――――――――――
しょーもねえ。


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -