この後兄から順に、そしてまとめて犯される(CODE/GEASS)
 Twitterまとめとして
 皇族でない、オデュッセウス兄上とシュナイゼル殿下が熱い。そしてひとしきりつぶやいた後に気づいたのだけど、これはイレブンへ出されたのが上二人兄弟だったらと考えれば、それなりにちゃんと考察したよって感じの二次創作になるのではと思いました。(仮にも皇帝の第一子と第二子が占領地へ人質(?)として出される世界とは?)(お黙り)
 あと以下、勝手にしゅなおでゅ兄弟がもう、なんていうか女体化してるもんだと思って読んでいただいたほうが、スムーズに虐待できます。兄上と言っていますが二人は姉上です。
 
 イレヴンに捨てられたオデュッセウス兄上とシュナイゼル殿下。それなりの生活をさせてもらえるはずが、すぐさま施設へ入れられてしまう。
しかし、二人はその施設へ馴染む間もなく引き取られることとなった。とはいえ、二人を引き取った女は決して隣人愛や、福祉の精神からではなく、ただ単に孤児を引き取れば金がもらえるから。それのみであった。(果たして、施設にいるままが幸せだったのか、引き取られたほうが〈マシ〉なのか、幼い二人にとって、今はもうわからぬ話である。)

女は金目当てだったので、二人を引き取って後は、ただ家に彼らの場所を作るのみで、それまで同様に「彼女の生活」を送っていた。朝方に帰ってきて、泥のように眠り、昼過ぎに起きてはどこかへふらりと出かけ、夕方に帰ってきて身なりを整えてはまた出かけ、朝方に帰ってくる。彼女はまったく二人に心を砕くことはなかったが、手をあげたり、二人に口を挟むこともない。それどころか、時たま気まぐれを起こしては雀の涙ほどの食事代の他に、チョコレートや些細なお菓子をくれることもあった。世話人としては十分だと、シュナイゼルは彼女を評価している。
しかし、兄のオデュッセウスは違った。オデュッセウスは、彼女について何か不満を言うことはなかった。が、ことあるごとにシュナイゼルの頭を愛おしげに撫でた。それはシュナイゼルの優秀な成績や、行いを褒めるときだけではない。彼女がふらりと出かけたまま帰らず、ろくな食事もできないことがままある。そういう時に、オデュッセウスはシュナイゼルの頭をゆっくりと、ゆっくりと撫でた。それは決してシュナイゼルを宥めるための行為ではない。現状がどうにもならないことをシュナイゼルが承知していることを、それこそオデュッセウスは誰よりも知っていた。
彼の手に込められていたのは憐憫だった。どうしようもない現状に甘んじるほかないシュナイゼルを、ただ、憐れんでいるのである。可哀想にと、そうシュナイゼルの頭を撫でるのである。
シュナイゼルは、黙って兄の手に頭を預けた。

状況が変わったのは二人が今の生活に慣れて、ふた月が経った時だった。養母に男ができたのだ。何の仕事をしているのか、はたまた何かしらの職に就いているのか、まともな風体ではなかった。
養母はわざわざ男がどういった男なのか、自分とはどういう関係なのかいうことはなかった。それはシュナイゼルも端から承知していた。彼女が自分たち兄弟をそこにいる何か程度にしか思っていないのかは、これまでで十分理解していた。
男は昼と夜となく、二人の住む家に居つくようになった。二人が学校へ行く時、男は寝ていて、そして夕方に帰っていても寝転がっているか、ぬらりと起きていた。それか、養母を抱いていた。元々二人に関心を払わない養母であるから、二人が家に居ようと構わず行為は始まった。たとえ彼女が拒んだとしても、男がそれで納得しないということも、シュナイゼルはそうそうに気づいた。養母が外でやっていたことを家の中で始めただけである。
諦めではなかった。起きたことを、ただ受け入れただけだ。
ただ、オデュッセウスがシュナイゼルの頭を撫でることは少なくなった。代わりに、彼の耳を両手で塞ぎながら眠るようになった。シュナイゼルはその兄の手を、やはり、ただ受け入れた。

男がシュナイゼルとオデュッセウスの家に住み着くようになって、生活は変わった。
毎月二人のために振り込まれる支援金と母親の稼ぎだけでは、金は足りなくなったらしく、母は朝な夕な働くようになった。そのせいで、男はただただ家に居る。
シュナイゼルは家で寝ているか、あるいは養母とセックスをしている以外の男を見たことがなかった。養母が家を空けるようになって、男もしばしば家を出るようになったらしいが、それも長くは続かなかった。出不精なのか、はたまた。男は依然と同じようにぬらりと起き上がって、そして帰宅するシュナイゼルを無遠慮に眺めるようになった。

「シュナイゼル。そろそろお前も受験勉強をしなくちゃいけないね。お前に限って間違いはないだろうけれど、それでも勉強にし過ぎるということはない。閉館時間まで、図書館で勉強をしておいで」
 学校からの帰り道。オデュッセウスはシュナイゼルにそう言った。冬が深まり、住宅街はすでに夜の闇がしみ込んでいる。コートを着ないシュナイゼルの手は赤く凍て震えている。オデュッセウスの手も微かに震えている。シュナイゼルは久しぶりに兄の手に撫でられながら、髪越しに兄の手の震えを感じている。まだ高い場所にある兄の顔を見上げると、兄は愛おしげにシュナイゼルを見ていた。



|


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -