(高校生)
「なーんか、異色メンバーて感じッスね」
バンダナばっかだし。まぁいつもか。と言ってさっきからフェンスにもたれて、紙飛行機を空にかざしている能天気な後輩を見やる。
俺はバンダナしてないもん普段は。とは言わないで隣のバンダナを目元まで下げて転た寝をしている同級生の脇腹を足で蹴った。
「って、」
「一人でグースカと…」
バンダナを指先でグイッとあげながら睨んできた同級生、ネッパーを無視しながら未だに紙飛行機を飛ばさない後輩、幽谷に痺れを切らした俺は、グアッと飛び起きて幽谷の手から紙飛行機を奪い取った。
「あ、ちょっと…」
「早く飛ばしてやんなよ、」
「…守、黙って寝とけよ…寝不足だろ」
飛ばそうと思った俺の手はピタリと紙飛行機を飛ばす様な形で止まった。おまけに言うと隣で奪い返そうとしてた幽谷も止まった。
「っ!!先輩ズルい!昨日まもるとヤったんですか!?ぬっ抜け駆けだっ…あだっ」
「うるさい幽谷っ」
ベラベラ喋りだした幽谷の頭をひっぱたいて、漸くネッパーの意味深な言い回しに無駄に驚いた結果、持っていた紙飛行機をくしゃりと握り潰していたことに気がついた。
「…最悪最低、俺除け者とか…って…あーあ、俺の紙飛行機…」
くしゃくしゃの紙飛行機を慌てて伸ばして、ブチブチと文句垂れてる幽谷の手を握る。ぎょっとしたのかバンダナで見えない目が握った手を凝視している。
「昼寝しよ」
「は」
首を傾げる幽谷を引っ張ってネッパーが転がっているところまで引っ張る。
「まもる…?」
頭を傾げるばかりの物分かりの悪い後輩にニッと笑って、自分はネッパーの腹に頭を乗せながらアスファルトに寝転がった。そこから青空と幽谷に手を伸ばした。幽谷は漸く分かったのか、クイとバンダナをあげて紅い目を見せ笑った。可愛いなとか思ってたらいきなりキスが落ちてきて次には腹部に重みが走った。
「じゃ、お休みなさい」
人の腹の上で寝るなと言おうと思ったけど人のこと言えないことに気付き、しょうがなく幽谷の頭を撫でることにした。
紙飛行機をどうしようかと空にかざしていたら、スッと伸びてきた手に紙飛行機は奪われ金網をすり抜けて飛ばされてしまった。
「あーあ、」
「ねっむ…」
気だるげに言葉を空へと吐き出した男をチラリと目の端でとらえてたら、宙をさ迷っていた手がネッパーの手と絡まった。ギュッと握られて、なんだよ、お前も嫉妬するんだ。と笑いながら言ったら、黙って寝とけと、腹筋使って(かわいくない)起き上がったネッパーによって唇を塞がれた。
青空紙飛行機
(0818)
なんつー需要の欠片もないお三方っ。書きたかったんだだって大好きだからっ。こういう関係のネパ+幽×円が好きです。大層分かりにくい話ですね。キャラ崩壊。円堂は精神的にはS希望。この三人ならネパ>円>幽だろね。幽谷はMでお願い←
つかバンダナつーのかな?わかんない←
壱