(R)
さっきまでけらけらと笑っていたのに、いつの間にか気付いたらギラギラとした獣のような瞳が目前と迫ってきていて、それがさっきまで隣でTVを見ていた人物だと理解し、詰めていた息を吐き出した瞬間にガブリと口を塞がれた。勿論口で塞がれたわけで、どう反応したらいいか分からないまま、ヌルリと舌まで入ってきた。服の裾からスリルと指が進入してくる。臍の周りをグリグリと圧されると鼻にかかった声が漏れて耳を塞ぎたくなる。塞いだところでそれをだしているのは紛れもなく自分であるから全く意味はないのだけれどと、椿は深いキスを受けながら考えていた。
「んっ…ン…は…ふ、あ、世良さ、」
息継ぎの合間に名前を紡いで見上げると、唾液に濡れた唇を赤い舌で舐める世良がいた。熱が顔を火照らせ涙目になりながら椿は、いきなりどうしたのかと臍から乳首まで上がっていた世良の腕を掴んだ。
「…椿、しよ」
「へ、え?」
獣のような瞳は成りを潜めてさっきまでTVを見て笑っていた顔に戻り、世良は掴まれていない方の親指の腹で椿の唇を撫でる。
「椿、俺、なんか欲情しちゃったんだけどどーしよう!」
「どーしようって…ンム…」
むにむにと親指の腹で唇を押され椿は言葉を遮られる。世良は至極嬉しそうに笑って椿が放した手を今度は逆に掴み、ベッドへと縫い付けた。
「世良さ…うあ…やっ」
「ね、スッゲー硬い」
椿の立てた膝に股間を押しあてるとびくびくと震えてそれが可笑しくてまた世良は笑った。次いで椿の閉じていた膝を横に開き片膝を割りいれ、膝で椿の股を軽くグリグリと押す。すると面白いくらいに膨れていて椿は高く鳴いた。
「やっ…ひどっ…ひっンン」
「えっちい…つばき」
世良は膝を擦り付けながら椿の上着を捲り上げ乳首を口に含む。淡く色付く乳輪を舌で舐め、芯を持つ乳首に歯をたてる。
「あっ…せらさっ…いたっンッ…あっだめっ…やっはなしてっ…ひアッアッ」
びくびくと痙攣した途端ジワリと椿の穿いていたジーンズが濃く色づき、世良は唇を放して、膝を退けジーンズと椿の顔を交互に見る。椿は両腕で顔を隠し、息を吸って吐く合間に鼻をすすっている。
「はやっ…、椿…我慢できねーの?」
世良の言葉を聞いて椿は酷い世良さんと俯せになり枕に顔を埋めた。そんな椿の姿を見ながら少し笑ってからバサリと上着を脱いだ。
「でも、俺もお前も足りねーじゃん」
後ろから椿に覆い被さり首筋に歯をたて、ジーンズの隙間からぐちゃぐちゃに濡れた椿のモノを握り込む。椿は驚いて背を丸めるが逆にやり易くなり更に扱いて手を椿の出したもので濡らし次いで後ろから手を進入させ、双丘を揉む。ヤりにくいとボヤいて世良はジーンズと下着を膝まで脱がすと中指を双丘の奥の窪みに突き立てる。そのままヌグヌグと解すように動かす。
「ひゃっ…あっうっう」
「昨日やったけどきっつ…」
「いっ…ふっンン…」
中指を抜き親指をグッと窪みに挿し込み、入口の縁を擦るとその度に鼻にかかった甘ったるい声を漏らす。それに渇いた唇を濡らして湿らせると世良は更に指を増やして中を抉る。抽挿の度に昨日出したままの精液が泡立つのがやらしいと世良はボンヤリとする頭で思った。
「ひっ…うっ…ンッンッも、ちゃんと…」
「え、へへ。着衣えっち燃えるな」
馬鹿なこと言わないで下さいと椿は枕から顔をあげて世良を睨む。世良は睨まれても恐くねーし、可愛いしと破顔して椿をぐるりとまた仰向けにし、ジーンズと下着を脱がしてベッドの下へと落とした。
「あっ…」
「も、限界かも…」
世良は椿の膝裏に手を這わして太股に先走りを垂らす亀頭をヒタリと押し付ける。それを何度か繰り返して次は窪みへと塗り付けるように動かすと窪みが収縮したのを世良は見逃さず笑った。
「やっやっ…入らないスっ」
「なにゆってんの、パクパクしてんよ?昨日も奥まで突っ込まれたろ」
「っ〜!?…今日の世良さん変ですっ…いつもと違うっ」
俺だって好きな子苛めたい時だってあるよ。と、口元を尖らせ椿の両足を抱え直す。生き物の様に入口を拡げては閉じる窪みに先っぽを押し付け、捩じ込む。皺をビッチリと伸ばして飲み込んでいるだろう椿に世良は薄く笑みを浮かべる。質量にぼろぼろと涙を溢す椿の汗ばんだ額に唇を押し付け、舌で汗をベロリと舐めあげる。
「いっ…んっあっ…世良さんっせらさっ…ひぐっ」
「つばき…半分いってんよ…っは…きっちぃな」
喉を反らせてズグズグと押し入ってくる世良のモノを受け入れ、漸く全て入りきったのを確認し、椿はソッと息をはいた。それも束の間、世良が注挿をお構いなしに始めだした。
「あっあっ…んん〜」
「椿っ…は…あ」
旋毛をシーツに擦り付けてまた喉を反らせる。腰を打ち付けられるたびに矯声をあげ抱えあげられた足の先が突っ張る。結合部が擦られるたびに熱を発しているように熱い。
「もっ…やっ…アッアッ」
「っ…ヤバい…腰とまんねえ」
打ち付けられる度に処理していなかった精液と世良の我慢していた体液がかき出されていくのを感じて排泄をしているような感覚に陥り、耐えられないと世良に抱き付く。それでも世良は中をお構い無しに穿つ。
「ふっ…えっ…んっんっ…ふひゃうう」
堪らず精液を自分の腹と世良の腹に吐き出した椿に世良は少しだけはにかみ、椿の唇に唇を押し当てる。椿から口を開き舌を絡めてくるのに答えながら限界に近い自分のモノで更に深く椿の奥を抉る。
「っあ…んっ…せら…さ…泣いてる…かわ…いっ」
「っ…気持ちいいんだよっ…は…あっ…わりーかっ」
自分と同じように目尻に涙を溜める世良が余りにも可愛くて椿はふにゃりと笑って、世良の顎髭にちゅっとキスをした。
「嬉しい…す」
「っっっばっか…くっ…んンッ」
「へっ…あっ…あつ…ンッ」
体内で弾けた世良のモノから注がれる精液の熱さに身震いして、のし掛かってきた世良と暫く息を整える。
「っ…せらさ…」
「あっつ…」
のし掛かったまま首筋に鼻を擦り付け甘えるように擦りよる世良に小動物のような可愛さを垣間見て柔らかい髪の毛をゆるりとなぜる。さっきまで肉食獣のようだったなんて信じられないと椿はボンヤリと天井を見つめた。
「つばきー…」
猫っ毛の金色がくすぐったいと椿は笑う。世良はもっと撫でろと言わんばかりにぐりぐりと椿に擦りよる。
その振動でまだ体内に残る世良のモノに違和感を感じながら後で絶対に処理のことだとか、そのまま寝ないでとか文句を言ってやるんだと思いながらも椿は瞼を閉じる。世良は椿の額にキスを落としてから椿にまた擦り寄って瞼を閉じた。
金色の微睡み
(110627)
セラバキです。中途半端なエロですね本当に。むしろ中途半端じゃないエロってなんだろう勉強しよう。
セラバキは世良が男くさいのが好きです。男くさい世良かっこいい!
百合百合させるのも可愛いんですが、セラバキはこう、本当に世良さんが攻め攻めしいのが好みだと思いまして。世良受けより攻めのが好みなんで。
でも最後にはにゃんにゃん椿に甘える彼も可愛いなと思います\(^^)/
セラバキとか好きなんですがドマイナーですかそーかやはり(´;ω;`)
壱汰