(捏造設定)


「なぁ、ミカン取って大介」

 少しだけ二人にしては大きめの炬燵。実家から使わなくなったのを持ってきた。遼さんはこの炬燵が大変お気に入りらしく部屋というかこの炬燵から出たがらない。オマケに人使いが荒くなる。
 俺は読んでいたサッカー雑誌を台の上に置いてミカンの器を自分に引き寄せてから遼さんの目の前にドンと置いた。今日の遼さんはいつもの遼さんとは違う。何時もの鋭い瞳は赤フレームのスクエアの眼鏡の二つのレンズの奥にある。眼鏡の所為なのか解らないが全て見られているようでなぜだか落ち着けない。

「大介、寒いから剥いてよ」
「…遼さん…我が儘です、よ」

 そう言った俺を無視して早くしろと言わんばかりに足を蹴られた。ムッとして遼さんを見つめると至極楽しそうな顔。なんだかそれだけで許してしまって、ミカンの皮を剥こうとミカンを自分に引き寄せた。

「はいどうぞ、遼さん?」
 口元に持っていくといつもなら食べるのに食べてくれない。なんで?と頭を傾げると、白いの嫌なんだけどなんて言われた。絶対おちょくられてると思って自分で食べることにした。

「なに自分で食べてんだよ」
「遼さんが食べないんでしょ、俺が食べますっ」
「かっ可愛くねーなぁ」
「可愛くてたまるか、ですよ、」

 遼さんはまた可愛くないと言って炬燵から出てミカンを奪いに覆い被さってきた。吃驚してそのまま遼さんに押し倒される形でやっと大人二人の争いは終わった。遼さん重いです退いて下さいと言うとわざとらしく体重をかけながら、こちら側に足を入れてきた。大の大人が炬燵に並ぶとなるとハッキリ言って狭い。

「遼さん…狭いしミカン飛びました」
「ミカンはいーよもう、なんか眠たい」

 ギュッと抱き締められたまま炬燵に下半身を埋める。狭いけど温かくて、なんだか眠くなってきた。遼さんの胸元に擦り寄ると遼さんが額に唇を押し当ててきた。驚いて上を向くと今度は唇に降りてきてキスをされた。

「いた、」

 キスをされたと思ったら鼻に遼さんの眼鏡が当たって遼さんを見つめたら、目真ん丸。と笑われた。眼鏡邪魔だな、もっかいキスしたくねぇ?大介。と耳を擦られながら言われる。口角を上げて笑う遼さんが格好良くて一瞬目眩がした。

「…したいです、」

 遼さんの眼鏡を両手で掬い鼻に歯をたてる。パッと離れると赤くなった遼さんがいたけど、口元を上げて、まだ駄目ですよ眼鏡置かないと。と言ってから上体を起こして台の上に赤い眼鏡を置く。
 ミカン食べようかななんて言ったら遼さんに引っ張られてまた抱き締められた。お前最近本当に可愛くないなと言われたので、遼さんは可愛いですよ。と言ったら唇を塞がれて言葉事飲み込まれた。

「お前、ミカンの味する」
「だって食べましたもん」
「あれは俺のだぞ、」

 だから食わせろと訳のわからないことを言われて笑ったらまたキスをされた。


眼鏡を置いて
キスでもしようか




(110103)
ツイッターでザキバキクラスタさんが盛り上がっていたメガネコタツザキバキダッコで私も書いてみましたやってしまった(^q^)しかし皆さんのが素敵過ぎて霞む霞むwザキバキクラスタ様方素敵すぎますwザキバキ充ザキバキ充w

今回は初の?捏造です。ザキバキに名前を呼ばせてみたかった。というか、二人暮らし設定。新居で初の年越しした後のダラダラザキバキ。
激しく色々間違えました。(__)

壱汰

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