ソファーに座って一緒にテレビを見ていたが、自分は全く面白くなくて台に置いてあった雑誌を引っ張り読み始める。こういうところが協調性が無いだとか自己中心的だとか言われるとこだろうと思うが、隣の椿は全く気にせずテレビを必死に見ているので気にする心配は全くもってない。いままで気にしたこともないが。
 暫く雑誌を読んでいたが椿が気になり始めて、そうするとどうも雑誌も先に進まず、雑誌を床に投げチラリと椿を見る。椿は必死になってテレビ画面を見ていた。
(こいつ…口開いてら、)
 足を組み直してから椿をジッと見詰めていたのだが、こいつ色白だなとか睫毛が長いだとか椿を賞賛する言葉ばかり出てきて一人で恥ずかしくなって頭を抱えた。それでも椿は気付かずテレビに夢中で、少しというかかなり面白くない。自分だけモヤモヤしてアホらしい。
 ジッと見ることでいつか気付くと思ったのだが全くもって気がつかない椿に、自慢じゃないが短気な俺はすぐに焦れた。

「つばき、」
「はい…?」

 こっちを向いた椿にキスをすると、驚いた椿に肩をグッと押される。

「ちょっ…ざきさ…ンッンン」

 椿の手の力がゆるんだ隙に手を掴み、顎をすくって何度も唇をつけては離してを繰り返し椿の唇を舌で舐めた。次に固く閉ざしていた唇の間から舌を捩じ込み歯列をなぞる。椿の顎を固定し自分が角度を変えてから椿の上顎をベロリと舐める。唇を離すと銀糸が伝った。椿は涙目でトロンとした表情になっていて、無性にキスを続けたくなってまた噛みつくように唇を合わせた。
(ムラムラするってこういうこと、か)
 舌を絡めとりどちらのものか分からないぐらい唾液が互いの口腔を行き交い嚥下する。吸い付く音と水音が耳に響いて酔いそうになる。

「っは…ぅあ…んっ」
「はっ…えっろい顔」

 リップ音をたててから唇を離し、椿の口端から垂れた唾液を指で拭ってやる。暫く、呼吸が儘ならないのか浅く呼吸を繰り返していた椿が眉根をよせ、テレビ見てたんですけど。と、可愛くないことを言ってきたので、キスしたいんだよ悪いか。と真面目な顔で返した。椿は一瞬目を丸くしてからザキさん意味分からないですと、破顔したのが可愛くて耳たぶを甘咬みしてから、キスするぞ。と、宣言し椿の唇にまた唇を合わせた。






(101219)
キスがさせたかったんですザキバキにっっ(・ω・´)させたかったんです。ごめんなさい。反省はしているが後悔はしていな い。かな?
したい時にする赤崎さん。それに椿も流されちゃうという。ね。(^^)

別の話を書いていたのになぜこれに(__)早く書いてお嫁に貰っていただくのにっ。

壱汰

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