「良いぞ!寺門そのまま上がれっ!」


私は今、ベンチで源田と並んでみんなの練習を見てる。
今日は鬼道さんがなんちゃら委員会で居ないからマネージャーの私と源田が監督を任された。うん、今日もみんないい汗が出てる。あの髪から首筋に流れていく汗とか良いなあ。触りたいなあ。かっこいいなあ。


「名前、頬緩んでるぞ」
「はっ!」
「ぷっ、何考えてたんだ?」
「いいいいや、なんかみんなかっこいいなぁ、と」
「そうか?」
「うん。いつもはむさ苦しいのに」
「あはは!」


わ、笑われてしまった。くっ…笑顔が眩しいっ。直視出来ないぜ、ベイベー。


「どうした?」
「なっ何でもないよ!」


おおっと危ない危ない。私の思考がバレる所だった。なんて考えながら、ふと源田を見ると喉仏に目が行ってしまった。その喉仏を見て私は吃驚した。何ともゴツゴツして凛々しくて素敵な喉仏なのだろうか!とても中二男子の喉仏とは思えない!ど、どうしよう!触りたい!舐め回したい!でもきっとそんな事を言ったら変態と思われてしまう。でも、人間は自分の欲には適わないと言うが確かにその通りだ。今の私はとても我慢出来る状態じゃない。これが興奮なんだろうか。…やっぱりお願いしてみよう!


「げ、源田!」
「ん?」
「の、のの喉仏を触らして下さい!」
「喉仏?」
「うん!」
「んー?別に良いぞ」


ああっ!ここに神様が居られる!何ともお優しいお方なのだろうか!「で、では」ゴクリと生唾を飲み込み、恐る恐る源田の喉仏に手を伸ばす。「んっ」喉仏に触れば源田はどうやらこちょばしかったのか甘い声を漏らす。なっ何なんだ!すごく優越感が押し寄せるぞ!


「楽しいか?」
「うん!すごく楽しい!」
「ははっ!それは良かった」


ああヤバイ、源田が喋る度に喉仏が揺れて声の振動が伝わってくるのがとても快!感!


「あのっ良ければ鎖骨も」
「鎖骨か?」
「うん!」
「くすくす…どうぞ。あ、でも脱げないから服の上からでもいいか?」
「良いです!ありがとう!」


今度は遠慮なく源田の鎖骨を触る。ああ素晴らしいっ!本当に源田は中二男子なの?服の上からでも分かるほど鎖骨がで「何してるんスか、先輩達。名前先輩、顔ヤバイっスよ」

「邪魔しないでよ、成神!それとヤバイとは失礼ね!」
「だって、そそられる顔してるんスもん」
「んなっ!」
「ああ、俺もそれ思った」
「ええっ!」
「とっても良い顔してましたよ?」
「黙らしゃっい!あと舌なめずりしない!」
「ちぇっ、」


次のターゲットは成神だ!絶対、泣かせてやる!


20100730

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