昼休み、屋上に行くための階段でお昼ご飯という名のお弁当を食べながらふと、親友の名前に訪ねる。


「何で私達って逆じゃないんだろうねー」
「え…、」
「何、その心底嫌そうな顔」


また先程の様な、眉間の皺大会に(以下略)な顔をされる。


「私は授業抜け出してまで先生に会いに行くストーカーになりたくない」
「お前は私の事をそんな目で見ていたのか!」
「痛い痛い!叩くな!」
「親友の名前あんた今どっちの意味で言ったのよ?!」


そう言えば「さあね」と言われてしまう。くそう…なんか悔しいから卵焼き奪ってやる!油断していたらしいのか親友の名前から奪った卵焼きあっさりと簡単に私の口に収まった。


「性格とかそういうのじゃなくて担任とかそういうの!」
「私の担任が南雲先生じゃなくて涼野先生で、あんたの担任が涼野先生じゃなくて南雲先生だったらってこと?」
「そういう事」
「…別に私はこのままでも良いけど」
「何で?」
「たまにしか会えないから、会えた時すっごく嬉しいんじゃないの?」
「おお!なるほどね!」


まあ確かに。毎日毎日会ってるのと、それじゃ嬉しさが違うもんね。


「って事で卵焼きもう一個くれ!」
「訳分かんないし、やらん」


私の箸をあっさり交わされてしまう。本日二度目となるくそう…を呟く。親友の名前の話を聞いて納得はしたけどそれでも私は毎日毎日会いたいんだよね。



もっと会いたいんです、先生!


「っへくし!」
「何だ晴矢、風邪か?」
「え、やだ移さないでよ」
「風邪じゃねぇよ!決め付けんな!」

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