昼休みに何となく今日はいつもの場所では無く屋上でお弁当を食べながら、親友の名前に南雲先生が全校集会の時寝ていた事と成神先生の麻呂眉について話していた。


「そう言えばうちの先生達ってみんなキャラ濃いよね」
「そう言えばそうだねー。小学校の先生のGO園児先生は頭白菜だった」
「発音違うから、豪炎寺先生だから」


「あははっ」と私の笑い声が屋上にこだます。ごろんと横となると私の目が空でいっぱいになる。綺麗だなあ…。感傷にひたっていると屋上のドアが鈍い音を立てながら開く。


「あれ、親友の名字さんと…、」


あ、成神先生だ。うわあ気まずい。やばいなんかめっちゃこっち見てるよ…。どうしよう。「あ、あの名字です…」とりあえず、見られている事に耐えきれなくなり、目を合わせないで自分の名前を伝える。きっと目を合わせたら私があの時の失礼な子だとバレてしまうに違いない。せめて今だけはバレたくない。


「成神先生どうしたんですか?」
「うーん…あのさ、職員室ってどこだっけ?」
「ぶぶっ!」


成神先生が何を言いだすかと思えばそんな事を言いだされてしまい、思わず吹き出してしまう。「ちょ、名前!わらっ、笑わ、ないの…っ!」と私に言う親友の名前だって吹き出しそうになっている。


「せっ先生、第一職員室は一階ですよ?なんで屋上に行くための階段上がって来ちゃったんですか?」
「あれ職員室って二階じゃなかった?」
「あははっ!げほっ!ははっごほっ!うぇ、ごほっ!」
「…先生、私案内しますからもう喋んないでください。名前が笑い死にます」


笑ってたら気管に唾が入っちゃってむせてしまった。マジで笑い死に仕掛けそうになったわ…。



親友の名前が成神先生を職員室に連れて行くのを私はついて行かずに屋上に残った。また横になって空を眺める。
なんだろう…成神先生って方向音痴なのかな?と先程の事を思い出し笑いをしつつ、だんだんと次の授業に出るのがめんどくさくなりサボろうか迷っていたら重大な事を思い出した。


「次…亜風炉先生の授業じゃん…」


サボれる訳がない!急いでお弁当とかを巾着に閉まって教室に走る。その瞬間、無情にもチャイムが鳴った。



成神先生って面白いですよ、先生!


「はい名字遅刻ー」
「え、あのこれには深い訳がありまして、」
「どんな理由があっても遅刻には変わりないよ。お仕置きが名字には必要だね…うふふ」
「そんなあー!」
『アフロディー!電話来てるから職員室に今すぐ来い!以上!』
「ちっ…南雲め。しょうがない今回は見逃してあげるよ」
「有り難うございます!」
「でも次はないよ、次は」
「…はい」


今日の南雲先生は神様でした。

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