可愛いね
好きだよ名前
名前を愛してる
手…繋ぎたいんだけど
抱き締めたいよ
なあ、キスしたい

この言葉達を一体俺は何年間繰り返し言い続けて来ているだろうか。
いつも真面目に告白してるのに、名前には「本気じゃない癖に」「嘘つき」このどちらかの言葉であっさりと無視されてしまう。違うよ。俺はいつだって真面目に本気の告白をしてるんだ。その証拠に、心臓の鼓動が早く動いて、変な汗は出てくるし、声だって震えるんだ。
ねえ名前…この愛が偽りに見えるかい?どうして分かってくれないんだ?こんなにも必死になって名前を追い掛けているのに。


目の前でカプチーノを飲んでいる名前に「ねえ名前…俺が嫌いかい?」と尋ねても「普通」と一番ノーマルでそして一番傷付く言葉を返されてしまう。どうせなら普通ではなく嫌いだとキッパリ言ってくれればそれなりに諦めがつくのにさ。
ああ、いつになったら俺の思いは届く?いつになったら名前は俺のモノになる?
答えは簡単。
俺が死んでも名前にはいつまでも俺の思いは届かないし、俺のモノにはならない。


だって名前なんて人間は初めから存在しないのだもの。


「ずっと愛してるよ名前」





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