練習が終わり、街を歩く私の目にショーウィンドウに貼ってあるクリスマスケーキの予約ポスターが写った。


「クリスマスか…」


気付けば、早いもので来月にはもうクリスマスが待ち構えている。
特にここ一年はサッカーに打ち込んでいたから時が経つのも忘れていた。


「今年はプレゼント何が良い?」
「うんとね、ゲーム!」
「えー去年もゲームだったじゃない」
「良いのー!」


私の横を通り過ぎていった親子が楽しそうにそう会話していた。そういえば、去年は冬花だけにプレゼントをあげていたが、今年はもう1人やらなきゃいけない奴が増えたな。


「ふっ…」


名前にプレゼントをあげた所を想像すれば、どんな反応をするのか目に見えていて思わず笑みが零れる。絶対、顔を赤くして焦るだろうな。
いい年をしたおっさんが、まだ中学生のしかも娘の冬花と同い年の名前を可愛いと思ってしまう私はただの馬鹿だな。
そうとは思いながらも、どんどん名前に惹かれていくなんてらしくもない。なんて思いながらも、もう既に名前へのプレゼントを考えてる私は大分、重症な様だ。


今日はいいおっさんの日!
20101103


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