「ラクサス」
「あ?」
「好きだよ」
「…遂に頭がぶっ飛んだか」
「なにそれ…酷いなあ」


くすくすと笑いを溢しながらラクサスの肩に頭を預ける。サァ…と木々の葉の揺れる音がする。木漏れ日がキラキラしてて、ここだけが違う世界みたいだ。


「…なあ」
「うん?」
「……いや、なんでもねえわ」
「変なラクサス」
「うるせえ」


ラクサスはきっと私と同じ様に「好きだ」と言おうとしたのだと思う。その証拠に私の手を握ってきてくれたもの。
…なんて、自意識過剰かな。


20100921


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