「名前、起きて」 「もう10時半だよ」と付け足して名前の体を揺らして起こそうとしても全く起きる気配はない。 「ねー起きてってば」 先程より強い力で体を揺するけど、返ってきたのは「う゛ーん…あと、1、時間…」と言う我が儘な申し出。あと1時間も寝るの…?今日が日曜だからって昨日、夜更かしして朝が起きれなくなった名前を起こす僕の身にもなってよね、全く。 「ほらー早く起きろ」 ぺしぺしと名前の頬を叩いたら「……痛い」と言ってやっと今まで瞑っていた目を開けた。 「あ゛ー……おは、よう佳主馬」 「おはよう」 寝起きでぐしゃぐしゃになった髪の毛を直しながら「…眠い」と言った名前に、眠気を覚ましてあげるついでにいたずらしてやろうと名前の腹に手を伸ばす。「え、ちょま、アハハハハ!ダメっアハハハハ!いやあアハハハハ!」こちょばせば大声で笑いだした。さっきまで寝てたなんて嘘みたい。 「ちょまっ、じ勘っアハハハハ勘弁っして…っハハハ!」 「嫌だね」 20100907 |