今、目の前の席には先程から私の顔をずっと見つめてる不動くんが居る。これでは勉強をしたくても視線が気になって出来やしない。私の瞳は不動くんと目を合わせれなくて終始彷徨ってる。あっちを見てはこっちを見て。でも流石にいつまでもそう瞳を泳がせていても疲れてきて痺れを切らし、不動くんに問う。


「な、なに?」
「いや、なんかお前って、」
「?」
「騙されやすそうだなって」


その刹那。あの大きな瞳と目が合い、にやりと怪しい笑みを口に張り付けたままの不動くんが私の瞳を捕まえて離さない。


20100814


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