「夏彦ー」
「…」
「夏彦ー」
「…」
「夏彦ー」
「…」
「夏彦ー」
「…」
「夏彦ー」
「…」
「夏h「…お前少し黙れよ」返事しない夏彦が悪いんでしょー」
「はあ」
「はい、溜め息つかなーい」
「…何だよ」
「何が?」
「呼んだだろ」
「あー特に意味はないよ?」
「じゃあもう金輪際呼ぶなよ」
「酷い!」


一体、何なんだ。さっきからこいつは、俺の部屋で自分の部屋の様に寛いでる。邪魔くせえな。せっかくの休日なんだから休ませろ。


「ねえ夏彦」
「…あんだよ」
「私、デートしたい」
「してくれば良いじゃねえか」
「夏彦とじゃなきゃ嫌!」


ああそれで、五月蝿かったのか。めんどくさい奴だな。行きたいなら始めから言えば良かったのに。「今度から夏彦が誘ってよね!」誘って欲しかったのかよ。マジでめんどくせえ。


「家に居てもデートだろ」
「それじゃ嫌なの!夏彦と出掛けたい!」
「…どこ行くんだよ」
「ゲーセン!」
「嫌だ」
「何でー?楽しいじゃんか!」
「人が多いから嫌だ」
「サッカーの試合も人多いじゃない」
「それとこれは違う」
「一緒。さあ行こう!」


ったく。めんどくさいけど、仕方ないからデートしてやるか。どうか知り合いに出くわさない様に。出くわしたら説明がめどくさいからな。



「おい、これ何だ」
「プリクラだよ?」
「んな事知ってる。何でプリクラ撮ろうとしてんだよって聞いてんだ」
「だって夏彦とプリクラ撮りたかったんだもん!」
「それが目当てか」
「ふふ、まあね」


なんか某シカ●ルさんみたいになった
20100806


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