(※ギャグ)


「疾風ダッシュ!」


豪炎寺の攻撃を交わしてボールを死守する俺に名前と宮坂の声がこだまする。また今日もか。


「きゃー風丸かっこいいー!」
「きゃー風丸さんかっこいいですー!」
「ちょっと、宮坂!私と声が被ってる!黙っててよ!」
「何言ってるんですか!先輩こそ黙っててくださいよ!」
「何よ!先輩に向かって!!」
「大体ですね、僕の方が風丸さんの事好きなんですからね!」
「はあ?!私の方が風丸の事何倍も何倍も好きに決まってるわよ!」
「僕は風丸さんを愛してるんで!す!」
「残念ね、私は風丸に愛されて「そんな事天変地異が起こらない限り有り得ませんよ」お黙り宮坂!」


ギャーギャー騒いでる名前達を今まで何度見たことか…。良くもまあ、いつも同じ内容で喧嘩出来るよな。


「また名前達やってるな」
「はあ…なんかいつもいつもすまないな、円堂」
「いや別に良いんじゃないか!2人共仲良さそうだし!」
「円堂、それ傷口に塩塗ってるだけだ。なあ鬼道」
「そうだな。名前達の事はもう諦めろ風丸」
「あ、ははは。はあ」


円堂も豪炎寺も鬼道も他人事だからって。…せめて、助ける事くらいしてくれ。


「僕は風丸さんの全てを知っています!」
「そんなの私だって!」
「僕は、風丸さんの背中が世界一綺麗だって事も知ってます!」
「ふっ。まだまだね。私は風丸の太ももの内側にある黒子の位置だって知ってるのよ!」
「ちっちっちっちっ。僕なんて風丸さんのちn「うわああ宮坂あああ!!」風丸さん!僕に会いに来てくれたんですね!」
「違うわよ!私に会いに来たに決まってるじゃない!」
「どっちも違うからな!」


「「風丸」さん!」
「…何だよ?」


「「大好きです!」」


「だから私と被ってるって!」
「先輩だって!」
「…お前ら…いい加減にしてくれ」


20100805


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -