昼下がりの午後。今日はサッカーの練習が無いからミーのマイホームで名前とのんびりしてる。日差しが暖かい。だんだん眠くなってきたなあ。欠伸を一つ溢したとこで、名前がミーにお願いしてきた。


「ねぇディラン。…アイガード外して」


今のでミーの眠気は宇宙まで飛んで行った。だって、お願いしてくる彼女はとてもビューティフルでセクシーなんだもん!でも、きっと彼女は無自覚なんだろうね。


「嫌だよ、外さないー」
「お願いー」


まるでミーの真似をするかの様に語尾を伸ばしてくる。まったく。今度はキュートだね。


「ディーラーンー」
「そんなに外して欲しいの?」
「うん!」


目を輝かせながら期待に満ち溢れた顔をする彼女はリトルガールそのもの。ふふふ。


「もう!こうなれば!えいやっ!」


彼女が叫んだ瞬間、目の前が明るくなる。眩しい、そう思った時にはもう、ミーのアイガードは彼女の手の内に納まっていた。「名前返してよ」まさかこうも呆気なく取られるとは思っていなかったから、少し眉間に皺が寄る。…あれ名前が固まってる?何で?


「ディラン?」
「はい?」
「かかかかっこ良いね!」
「え、」
「もういっそのこと、アイガードずっと外してれば良いんじゃないかな!」


「あ、でも駄目だ。他の人には見せたくないしなあ。今まで私以外の人に見られた事ある?」なんてキュートな質問をするから、ミーの悪戯心を充分に煽る。


「さぁ?」
「ちょっとー答えなさいよー」
「大丈夫。昔もこれからも名前にしか見せないから!」


ワオ!顔がアップルみたいになっちゃった!可愛いなあ。もっと意地悪したくなるよね!


「名前大好き」


耳元で言えば、今度は口をパクパクさせながら何か言おうとしてる。さっきより、一層顔が赤い。ああもう可愛い!こんなに可愛い名前は誰にも見せたくないな!マークとカズヤは特にね!


20100804


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