2010 | ナノ

(会話文のみ)

「はぁ」
「どうしたんだ佐久間」
「あははっ！随分としけた面してるっスね！」
「っるせー」
「お腹でも痛いのか」
「んな訳あるか。ガキじゃあるめーし」
「あ、わかった！ついに痔になったんスね！うわー」
「成神てめぇ！！」
「暴力はーんたーい。自分が痔になったからって八つ当たりしないでくださいよー」
「だからなってねぇよ！！！」
「くれぐれも俺に移さないでくださいっス」
「成神、痔は移らないぞ」
「あ、そうなんスか」
「てめぇ痔にさせたろうか、ゴラ」
「まぁまぁ…落ち着けって」
「で、結局どうしたんスか？」
「……鬼道さんが、」
「鬼道さんが？」
「…浮気した…」
「「は？」」
「ツインブーストは俺とのラブラブ技だったのに「いや、違うっスからね」黙れ成神。なのに！雷門に行った途端、一之瀬なんてキザな野郎と浮気しやがったんだ！仕舞には豪炎寺の奴とまで！
「それで落ち込んでたのか」
「何とも情けない理由なんスね」
「うるせーんだよ、お前ら。俺にとっちゃ一大事なんだよ」
「だいたいねー鬼道先輩はみんなの鬼道先輩なんスよ。佐久間先輩のじゃないんですから」
「そうだぞ。成神の言うとおりだ」

「そうそう有人は私の未来の旦那さんなんだから。佐久間には渡さないよ！」

「！？」
「おお、名前」
「やぁ源田」
「…貴様…名前ぁああああ！！！裏切り者ぉおおおお！！！」
「え、ちょ、いやぁああ追い掛けて来ないでぇえええ！！」
「皇帝ペンギン1号ぉおおおおおおおおお！！！」
「ぎゃああああああああ！！！！！」

この泥棒猫！

「俺の鬼道さんを返せ！」
「佐久間のじゃないもん！」
「名前先輩が鬼道さんと付き合っていたなんて…」
「俺は知ってたぞ？」

「なんだ…？やけにグラウンドが騒がしいな」

20100712