(※姉弟設定) 「なぁ俺たち本当は血の繋がらない姉弟でした。って言う少女マンガみたいな事にならないかな」 「んな事なる訳ないでしょう?世の中そんなに甘くないわよ」 「はぁ…少しは夢見てよ」 「五月蝿い」 「ちぇっ、」 「…何で、そんな風になって欲しいの?」 「血、繋がってなかったら結婚出来んじゃん」 「………」 「そんなあからさまに嫌な顔すんなよっ」 「いや別に嫌な訳じゃなくて、あんたが乙女みたいな事言うから吃驚したの」 「ほっとけ」 「私と結婚したいんだ?」 「当たり前じゃん。結婚すればねーちゃんは俺の物だ。誰にも渡さない」 「あんたねぇ。結婚なんかしなくても私は健也以外に興味なんかないよ?」 「マジで?」 「マジ所じゃない大マジよ」 そう言えば安心したのか優しく笑って私に擦り寄ってきた。こうして見るとほんとに弟にしか見えない。けど、健也は本当にかっこ良くて。言葉で言い表せれないほど健也が好き。 私だって健也と結婚したい。でも、私達は一生結婚出来ない。けど、一生傍に居ることは出来るからそれで良いかな。 「ねーちゃん」 「何?」 「キスしていい?」 「良いよ」 優しく触れて小さなリップ音を出したかと思えば、口内を荒らされる。全く、どこでこんな技を覚えたんだか。「…ッ」そろそろ息が出来なくなり健也の胸を叩けば名残惜しそうな顔をしながら離れて行く。 「ねーちゃん好きだ…愛してる」 「知ってる。私だって同じだもん」 「うん」 なんて会話を普通のカップルなら笑って話せるんだろうけど、私は幸せと一緒に罪悪感が押し寄せて上手く笑えなくなる。罪悪感が来るのは本能が駄目だと言ってるからなのだろう。 それでも幸せになりたいと思うのはいけない事なの? (こんなにも愛し合っているのに)(神は不公平だ) gdgd 20100725 |