「じゃあ、こないだ集めたワーク返すから名前呼ばれたら取りに来い」


そう行って次々と名前が呼ばれいく中で私は豪炎寺先生を見てる。
うん、今日も先生かっこいい。なんて考えてたら私の名前を気だるそうな声で呼ばれる。
私だけ扱い酷くない?でも、先生はいつも他の生徒とは違うちょっとした態度を私に示してくれるから嬉しい。まぁ先生はきっとただ私の反応を見て楽しんでるんだろうけど。だっていつも、クールなのにいたずらっ子みたいな顔しながら私を見てるんだもの。自惚れちゃうよね、全く。


「はーい」


素知らぬ顔でワークを取りに行き、自分の席へ戻り点数確認の為ワークを開く。おお、今回は前回よりも丸が付いてる。良かった。これで扱かれないで済、む…「ん?」いつも一言、二言コメントが添えられてるんだけど。何だろ、幻覚が見える。そこに書かれていたのは、[良く頑張った、お前にしては珍しいな。褒美に良いこと教えてやる。好きだ。]は?何?好き?


「んだそりゃっ!」


余りにも唐突過ぎて、ガタンっと勢い良く音を立てながら席から立ち上がって声を張り上げてしまった。あーあ…みんながこっち向いてら。平静を装ってるつもりだが明らかにニヤニヤしてるのがバレバレだっつうの…先生の阿呆。
「どうした名字」「な、何でもないです」恐らく今の私の顔は真っ赤だろう。顔に熱が集中していくのが分かるくらいだもの。
恥ずかしいのと、ムカつくのと、嬉しいので顔が熱い私をこんなにした当人は口を抑えながら笑うのを堪えてるし。あんにゃろう…どうしてくれんのよ。


20100724


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