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【三日月宗近】by青空 聖


なァ、主。
主は、お前をずぅっと離さぬからな…。


《なぁ、三日月?》
 
《何だ?主よ》

《俺のこと、好きか…?》

《当たり前だ、主以外は愛してはおらぬ》  

《そうか…、俺もお前だけ愛してるぞ。三日月…》  


そう会話したのが一ヶ月前。 
主はこのごろ俺を避けている

主は、俺に飽きテしまったのカ?

そう思う俺は、闇堕ちしかけていた。
外見にまだ影響はないが、精神的に堕ちかけていた。


まだ、俺は主をどこかで信じているから完全に堕ちないでいるのかもしれない。


ふぅ…っと、俺はため息をつくと自室から出て主の部屋に向かっていた。


しかし、この時の俺はまだ気付いていなかったのかもな。
この先、この身が完全に堕ちてしまう事が起きてしまうとは…な。


三「主、俺だ」

主の部屋についた俺はいつも通り、部屋に入る前に声を掛けた。
だが、返事が返ってくることはなかった

三「主?入るぞ?」

俺は、不思議に思いながら部屋の襖を開けた。

三「あ…るじ…?」

部屋に入ると、目に入った光景に俺を堕とすには充分だった。


何故なら、鶴に押し倒され着物をはだけさせた主の姿があったからだ。


審『三日月…っ!』

主は俺に見つかった事に、相当驚いているのか顔を青ざめている。

三「何…をしておるのだ…」

鶴「なんだ、三日月か。見てわからないのか?俺と主はイイコトしてるんだぜ?」

審『違うっ…違うんだ三日月!!』


主がなにか話しているが、もう俺には届かない。
何故なら、もウ堕ちタからだ。

俺は、心の奥底から溢れでている感情に身を任せた。

主ガ、他の者ノ所に行くのナラ周りの全てヲ殺して隠せばいいではないかとそう思いはじめた。


三「ナンだ、最初からそうスればヨカったでないか」  


審「三日月…その姿…」

姿?
俺は、近くにあった立ち鏡をのぞき込んだ。

三日月のうち除けば消え去り、紅くなり白目の部分は黒くなっていた。
身体にまとわりつく歴史遡行軍の短刀のような骨が背中から生えていた。 

鶴「化物…」

俺はそのの言葉を聞き逃さなかった。

三「はっはっはっはっ!」

俺は狂った様に嗤った。

鶴「何がおかしい?」

そう言いながら、鶴はいつの間にか抜刀していた。

主は、鶴丸の後ろで震えていた。


三「何、人のモノを奪っテおイテよく言うと思っただけノ事だ。気にするナ」


そう言いながら、俺は抜刀した。

次の瞬間には、俺は鶴丸の背後に周り背中から心臓にむけて刀を突き刺した。

鶴「がは…ッ!」

三「さらばだ」

そう言うと、俺は事切れた鶴丸から刃抜いた。

俺は、軽く刀を振り血を落とすと主の方に向かって近寄っていった。

審『ヒッ!みがづ…んんっ!』


俺は、素早く主抱き寄せ接吻をしその隙に主の体に俺の神気を入れた。


三「っはぁ、主。ここで待っていてクレ」

審『わかった…』

そういう主の目は虚ろだった。
なぁに、直ぐに俺の神域に入れば治るさ。

そう思いながら、部屋を後にした。


俺は次々と本丸にいる刀を折っていった。
俺の刀には血がベットリとこびりついていた。

すべての刀を折り終えた俺は、刀を鞘にもどした。


今この本丸で生きているのは、俺と主だけだ。


俺は、主のいる部屋に戻り先ほどと変わらない体制でいる主を抱締めた。

三「主、ズゥっと一緒ダ」

俺は、主を自分の神域に隠した。


そして、俺自身の本体を






パキン…





折った。











ずぅっと、一緒だぞ。主
俺と永遠の時を暮らそうな。









Bad End……

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