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【乱藤四郎】by蛮

何で、こんなことになった?
何故私は乱に押し倒されているのだろう、、、


「主さん、聞いてる?」
「乱、、、退いて、、」
「ダメ、大人しくしててね」
「、、、、、」





事の発端は数時間前に遡る




「主さーん、この書類、、、!?」
「乱、どうしましたか。?」
「あ、主さん、浴衣着崩れてるよ!!」
「ああ、そうでしたか。それはすみません
今直しますね」


主さんは僕が目の前にいるのにその場で直そうと帯を緩め始める

「っちょっと待ってーーーーーーー!!」
「ん?」
「ん?じゃないよ、僕の目の前で直さないの!
僕だって男の子だよ!!」
「知ってますよ、刀剣男子ですからね」
「そういう事じゃないよ〜!!」


仕事はきっちりこなす主さん
なのにこんな所がだらし無い

もし此処にいるのが僕以外の刀剣だったらどうするのだろう、、、
主さんそういう事には無頓着だし、警戒心もないからあっという間に喰べられちゃうのに、、、


わかってないんだろうな、、、、、、



「乱今時間ありますか?」
「うん、大丈夫だよ」
「そうですか、手伝っていただきたい事があるのです」
「わかったー」



主とさんと一緒に書類の整理や政府からの仕事をこなしていく
そんな中誰かがドアをノックする音が聞こえた


「主、遠征から戻りました」
「この声は、燭台切さん!!
おかえりなさい」
「乱くんもここに居たんだね」
「主さんのお手伝いしてるの」
「そうか、乱くんもお疲れ様

ところで主、顔色が優れないね、ちゃんと休んでるの?」
「ええ、休みながらやっていますよ」
「ならいいけど、あんまり無理したら駄目だよ」


燭台切さんが主の頬に手を添え、目を優しく擦る
それを見て僕は思ってしまった


“なんてお似合いなんだろう、、、”って、、、

でも、駄目
誰にも譲れない
主さんだけは、、、、絶対、、、駄目


「だめーーーー!」
「乱どうかしましたか?」
「いくら燭台切さんでも駄目
主さんに触らないで!」


僕は咄嗟に二人の間に入り、主さんの腕にしがみついた



「ふふ、ごめんね。大丈夫もうしないから」
「ほんとに?次はないからね」
「?」


燭台切さんが部屋を出でから僕は主さんに向き直り
思わず詰め寄った


「主さん!!なんでそんなに警戒心ないの!!」
「警戒心、、、ですか?自分では気をつけているつもりなんですがね、、、」
「 全然ないよ!!なんであんなに簡単に他の男に触らせるの!!
もう限界、主さんに分からせてあげる






僕がどれだけ主さんが好きなのかを、、、ね」


ドサッーーーーー


僕は主さんを床に押し倒していた
「僕だって男なんだよ?
あんまり無防備でいると、、、、身も心も喰べちゃうからね」








side審神者


何で、こんなことになった?
何故私は乱に押し倒されているのだろう、、、


「主さん、聞いてる?」
「乱、、、退いて、、」
「ダメ、大人しくしてて」
「、、、、、」





「僕だって男なんだよ?
あんまり無防備でいると、、、身も心も喰べちゃうからね」


乱が急に男の雰囲気を醸し出す

そして耳元でそっと囁くのだった





「お願い、、、僕だけを想って、僕だけを見て、、、
僕、主さんがだーいすきだから、、、、ね?」




END

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