【明石国行】by蛮
「はあ?主はんも出陣する!?
何考えてんねん!」
「ずっと篭って書類整理なんてしていられない、、、暇だから私も一緒に出陣する。
大丈夫だ、自分の身は自分で護れる」
「そういう問題ちゃうやろ、、、他の奴らだって主はんが一緒に行くなんて納得せぇへんって
長谷部はんにが知ったら胃に穴が開くで;;」
「そこは心配に及ばん。私が行くと決めたこと。長谷部は、、、まあ何とかなるだろう」
その主、一度言い出したら聞く耳を持たない
ホンマ頑固な奴やな;;
そんな俺の思いとは裏腹に嬉々として出陣の準備をする主はん
俺はあの手この手で何とか止めようとするが、、、
なかなか上手くいかへん
「ホンッマに考え直してや〜
自分にもしもの事があったら、、、」
「明石、お姑さんみたいだぞ」
「っな!!
自分の為に言ってるんやで!!」
あまりにも聞かない主はん
俺は最終手段に出た
「主はん、あんま言う事聞かんと歌仙はんに言いつけるで!!」
「それだけは駄目だ!!歌仙に知られたら怒られる!!3時間はお説教されるんだぞ!!」
「俺かてさっきから怒っとるやろ!!」
ホンマやる気ないのが売りなのに
主はんだけやで、俺をこんなに振り回すの;;
主はんと言い争っていると
噂をすれば、、、何とやら
歌仙はんが前から歩いてきた
「主、明石くんと何を言い争っているのかな
まったく風流じゃないよ」
「歌仙はん、丁度いいところに
あんな、第一部隊の出陣代わってもらえへんか?
主はんがどうしても第一部隊と一緒に戦場に行く言うて聞かへんのや
せやから俺が本丸に残って主はんの監視したいねん」
「わかった、出陣は僕が行くよ
主、、、帰ったらお説教だからね
逃げちゃ駄目だよ」
「歌仙はん、なんやえろう悪い顔になってんで;;」
「そんな事はないよ」
主はんが急に大人しくなった事をいい事に、部屋まで連れ帰る
「〜〜なんで言ってしまうんだ
歌仙が怒るとそれはもう、、、」
「まあ、歌仙はんが怒るんは無理ないで
今回は主はんが悪いんやから」
「何故だ?」
「何故?よくそんな純粋な目で言えるなぁ;;
主はんが心配だから言っとんのやろ〜;;」
「、、、心配してたのか?」
「当たり前やろ、俺らの主はんは1人しかおらんねん」
「そうか、それはすまない事をした
、、、出陣に行くとはもう言わない」
やっと、聞き入れてくれはった、、、
これで部屋でゆっくり寝れる
そう思った矢先、、、、
「戦場が駄目なら、万屋に行こう」
「は?」
「万屋なら心配はかけないだろ」
「あきまへん、主はんが万屋なんかにいったら無駄遣いするやろ!!
駄目や」
「明石は細かすぎる
少しくらいいいではないか」
「少し?
お上から貰うた3万のお年玉、その日に全部お菓子に注ぎ込んだんはドコの主はんや;;」
「うむ、あれは美味だった」
「もう全部食ったんかいな」
「1人じゃないぞ、短刀たちと食べたからな」
「はぁ、、、ほんま堪忍してや〜」
俺の願い、、、、切実な願い
それは、、、
静かな日常
日がな一日中寝ていたいんや
働いたらあきまへん
それなんに、、、
まぁこの主はんやからな、どう考えても無理やな
せめてもう少し俺の話聞いてや〜(泣)
えんど(笑)
「笑い事ちゃうで〜;;」
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