企画ドリーム | ナノ



【明石国行】by蛮

「明石、近侍だからと此方に居なくても良いのですよ?」

「此処に居ればサボれる口実が出来るだけや
あんま気にせんといてください」

「そうですか、好きなだけ居て良いですよ。明石の側は居心地がいいですからね」

主はんは誰にでも優しく、俺ら刀剣との立場をきちんと弁える方や
だから近侍とはいえ結局他の奴らと変わらへん
刀剣の一人でしかないんや

それがずっともどかしかった

やる気ないのがウリなのに、主はんの事になると自分でも抑えられない衝動に駆られる


“アノ子ガ欲シイ、アノ子ガ欲シイ”


どうやったら手に入るんやろうな、、、
漠然とそんな事を考えるようになっていた






「主さん、怖い夢を見て寝れないんです、少し一緒にいてもいいですか?」

「五虎退ですか、良いですよ
さあ、此方へどうぞ」

「ありがとうございます」



ある日粟田口の短刀に添い寝をしてやる主はんを見て箍が外れた
嫉妬、羨み、妬み、様々な感情が渦巻いている

おれ

二人だけの世界へ墜ちていこうや、、、
ずっと一緒やで


そしてある時ふとしたきっかけで手に入れた主はんの真名
これで、、、、、、





最近常に視る夢
誰かが囁く

“ほぉら、逃げしゃんせ”
そして目の前は真っ暗 踏み染む脚元は赫に染まる
そして夥しき腕に掴まれ逃げられ無い

“背後の正面だぁれ、、、”



そこで何時も目が醒める
なのに、今日は何時もと違った



それは朔の夜

「主はん、大好きやで、俺だけ見とって?」

「明石?これは、一体、、、」

「これで、やっと俺だけのモノや


なぁ“ ”」

「まさか、、、、!!」

「そのまさかや、、、主はん」


“ほぉら、ツ カ マ エ タ”

籠目駕籠の中は何時何時出やる
彼方、此方、其方、何方、四面は闇に染まり出やれずに、永遠愛されそして朽ちゆくのである

<< >>

back
7


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -