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「スジュムさん、ウォニさん!
そろそろ出番でーす!」
「あ、はいっ!」
ウォニが、はっとして返事をする。
「S-Jum、Woni……ファイティン!」
田中がにこやかにガッツポーズをする。
「「はい!」」
Neunが会場に足を踏み入れた瞬間、物凄い歓声が沸き上がる。
「こんにちは!日本の皆さん!」
「S-Jumと」「Woniで」
「「Neun(ノイン)ですっ!!」」
2人の挨拶で、再び歓声が上がる。
中には、「S-Jum〜!」「Woni〜!」など、名前を呼んでくれるお客さんも。
「こんなに沢山の人が集まってくれるなんて嬉しいです!な〜、Woni!」
「そですね〜!
皆さんありがとございます!」
「今日は、僕たちの歌を楽しんでいって下さいね〜!」
再び歓声が上がる。
「では、聴いてください」
「Neunで、『Get』」
二人のMCが終わると、音楽が始まる。
二人は音楽に合わせて歌い、踊った。
そして歌いきり、汗ばんだ額を拭う。
再び凄い歓声が上がった。「ありがとうございます!」
「カムサハムニダ〜!ありがとございます!」
二人は深く頭を下げる。
そして、会場からアンコールという言葉と手拍子が沸き起こる。
「ありがとうございます!」
「だいじょぶですよ〜!
勿論、アンコール曲は…」
「「あります!」」
二人はマイクを持っていない方の手を挙げる。
そしてまた歓声が上がる。
「ちょっと待ってて下さいね!」
「僕たち、変身してくるので〜^^!」
そうして、一旦舞台袖にもどり早着替えをする二人。
「はーっ…良かった…僕MC間違えなかったよ〜^^」
Woniがタオルで汗を吹きながら言う。
「僕もダンス間違えなくてホッとしたよ〜」
S-Jumも水を飲みながら、ふぅっと息をはく。
「二人とも、良かったよ!」
田中が笑顔で小さく拍手を送る。
「ありがとございます^^」
「Woniは相変わらず、言葉に『う』入れるの忘れてるな(笑)」
「けっこ、難しいんですよ〜『う』入れるの…^^;」
「でも、Woniは僕より日本語上手いから大丈夫だよ!」
「S-Jum〜ありがと〜!」
「さ、二人とも準備良い?」
「ばっちし、です!」
「OKですよ^^」
「じゃあ、マイク着けますね〜
Woniさんのは北村さんお願いします」
担当のスタッフが、そう言いながらS-Jumに頭に装着する型のマイクをつける。
「は〜い」
呼ばれた女性がWoniに同じタイプのマイクを装着する。
「落ちませんね?」
「大丈夫です、ありがとうございます^^」
「こっちも、だいじょぶです!」
「よしじゃあ二人とも気を抜かないで!
こっちの曲、日本語多いからね!」
「はい!」
「行ってきます!」
Neunは再びステージへと向かう。
「お待たせしました〜!」
「2曲目行きますよ〜っ!!」
登場した二人に、拍手と歓声が上がる。
「じゃあWoni、曲の紹介お願いな!」
「OK、S-Jum!
1曲目の『Get』、作曲はNeunの二人がしました!
アップテンポで、ノリの良い曲でしょ?」
Woniが観客に問いかけると、声援が返ってきた。
観客の反応にS-Jumが、にこやかに「ありがとう」と言いながら両手を振る。
「2曲目は『Remember』っていいます。
2人で必死に日本語で歌詞を書きました
もちろん、作曲もNeunです!」
「二人で何回も直して出来た曲です!
慣れない辞書も頑張って使いました…」
S-Jumが、Woniに続いて言った。
客席から「S-Jum〜!」「Woni〜!」という声が飛ぶ。
「僕たちの頑張って作った歌…
皆さんの心に、届きますように!」
「聴いてください…
Neunで、『Remember』」
曲紹介が終わると、1曲目よりもローテンポな曲が流れはじめる。
そして、二人は歌い始める。
英語がほとんどだった1曲目とは違い、最初からほとんどが日本語の曲。
二人は歌いながら、全身で詞を表現するように踊る。
優しく、力強く。
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