2/5


「スジュムさん、ウォニさん!
 そろそろ出番でーす!」

「あ、はいっ!」

ウォニが、はっとして返事をする。


「S-Jum、Woni……ファイティン!」

田中がにこやかにガッツポーズをする。

「「はい!」」




Neunが会場に足を踏み入れた瞬間、物凄い歓声が沸き上がる。

「こんにちは!日本の皆さん!」

「S-Jumと」「Woniで」
「「Neun(ノイン)ですっ!!」」

2人の挨拶で、再び歓声が上がる。

中には、「S-Jum〜!」「Woni〜!」など、名前を呼んでくれるお客さんも。


「こんなに沢山の人が集まってくれるなんて嬉しいです!な〜、Woni!」

「そですね〜!
 皆さんありがとございます!」

「今日は、僕たちの歌を楽しんでいって下さいね〜!」

再び歓声が上がる。

「では、聴いてください」

「Neunで、『Get』」

二人のMCが終わると、音楽が始まる。
二人は音楽に合わせて歌い、踊った。

そして歌いきり、汗ばんだ額を拭う。


再び凄い歓声が上がった。「ありがとうございます!」

「カムサハムニダ〜!ありがとございます!」

二人は深く頭を下げる。

そして、会場からアンコールという言葉と手拍子が沸き起こる。


「ありがとうございます!」

「だいじょぶですよ〜!
 勿論、アンコール曲は…」

「「あります!」」

二人はマイクを持っていない方の手を挙げる。

そしてまた歓声が上がる。

「ちょっと待ってて下さいね!」

「僕たち、変身してくるので〜^^!」


そうして、一旦舞台袖にもどり早着替えをする二人。


「はーっ…良かった…僕MC間違えなかったよ〜^^」

Woniがタオルで汗を吹きながら言う。

「僕もダンス間違えなくてホッとしたよ〜」

S-Jumも水を飲みながら、ふぅっと息をはく。

「二人とも、良かったよ!」

田中が笑顔で小さく拍手を送る。

「ありがとございます^^」

「Woniは相変わらず、言葉に『う』入れるの忘れてるな(笑)」

「けっこ、難しいんですよ〜『う』入れるの…^^;」

「でも、Woniは僕より日本語上手いから大丈夫だよ!」

「S-Jum〜ありがと〜!」

「さ、二人とも準備良い?」

「ばっちし、です!」

「OKですよ^^」


「じゃあ、マイク着けますね〜
 Woniさんのは北村さんお願いします」

担当のスタッフが、そう言いながらS-Jumに頭に装着する型のマイクをつける。

「は〜い」

呼ばれた女性がWoniに同じタイプのマイクを装着する。

「落ちませんね?」

「大丈夫です、ありがとうございます^^」
「こっちも、だいじょぶです!」


「よしじゃあ二人とも気を抜かないで!
 こっちの曲、日本語多いからね!」

「はい!」

「行ってきます!」

Neunは再びステージへと向かう。


「お待たせしました〜!」
「2曲目行きますよ〜っ!!」

登場した二人に、拍手と歓声が上がる。

「じゃあWoni、曲の紹介お願いな!」

「OK、S-Jum!
 1曲目の『Get』、作曲はNeunの二人がしました!
 アップテンポで、ノリの良い曲でしょ?」

Woniが観客に問いかけると、声援が返ってきた。

観客の反応にS-Jumが、にこやかに「ありがとう」と言いながら両手を振る。


「2曲目は『Remember』っていいます。
 2人で必死に日本語で歌詞を書きました
 もちろん、作曲もNeunです!」

「二人で何回も直して出来た曲です!
 慣れない辞書も頑張って使いました…」

S-Jumが、Woniに続いて言った。

客席から「S-Jum〜!」「Woni〜!」という声が飛ぶ。

「僕たちの頑張って作った歌…
 皆さんの心に、届きますように!」

「聴いてください…
 Neunで、『Remember』」


曲紹介が終わると、1曲目よりもローテンポな曲が流れはじめる。

そして、二人は歌い始める。
英語がほとんどだった1曲目とは違い、最初からほとんどが日本語の曲。

二人は歌いながら、全身で詞を表現するように踊る。

優しく、力強く。


 

*Back Next#

[TOP]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -