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「そろそろ昼飯作るか!」
橋之助がそう言って、立ち上がる。
「僕手伝うよ!
僕はりょーり得意だから^^」
ウォニも立ち上がる。
「俺も…「スジュムは座ってて!><;」
スジュムも手伝おうと立ち上がろうとするが、ウォニの言葉に遮られた。
「へ?どうした、ウォニ?」
橋之助は、目をぱちくりしている。
「スジュムは、りょーりが駄目なんだ…
ほーちょー持たせたら恐いよ…;」
ウォニが青ざめながら言う。
「スジュム、そんな料理が下手なん?(笑)」
橋之助が笑いながら訊く。
「下手なんてレベルじゃないんだよ…;
下手なほーが、まだましだよ…;」
「……ごめん;;」
スジュムは今までの料理経験を思い出して、うつ向く。
「そんなに?(笑)」
「だって、ほーちょー…
……飛んでくるんだよ!?」
「!?」
さすがに、橋之助も驚いた。
「……じゃあ…
…野菜洗うくらいじゃ良いよな?」
橋之助は、スジュムに訊ねる。
「洗うのなら大丈夫^^!」
スジュムは、嬉しげに立ち上がった。
そのとき。
「ただいまー」
玄関のドアが開き、女声が聞こえた。
そして、3人がいるダイニングキッチンへと女性が入ってきた。
「あ、結子お帰り!」
入ってきたのは橋之助の妹の結子(ユウコ)。
そして……
「ぎやぁぁぁぁあ!?//」
突然悲鳴を上げる結子。
「どうした結子、ゴキブリか!?」
橋之助が慌てて、近くにあった新聞をメガホン状に丸めて結子に近づく。
「違う!違う!違う!//」
「じゃ、なんだ?」
「Neun!//…S-Jum様とWoni君!//」
スジュムとウォニは、あちゃ〜という顔をしている。
結子は、興奮状態のまま喋る。
「なんだ〜知り合いか?」
「知り合いっていうか……!
お兄ちゃん知らないの!?Neun!
ていうか、何でNeunがうちに!?//
ていうか、実物カッコイイ…!//」
「ん?;;」
上手く状況が飲み込めていない橋之助。
「あ〜…初めまして^^;」
「どーも…^^;」
とりあえず結子に挨拶するスジュムとウォニ。
「初めまして…//」
結子も二人に見とれながら挨拶。
「橋之助…黙っててごめんな…!」
スジュムが頭を下げる。
ウォニも、それを見て慌てて頭を下げる。
「え?ん?;;
よくわかんないけど、頭上げろよ^^;」
橋之助はまだ状況が飲み込めていない。
「だから、二人はNeunなんだってば!
私がいつも話してるじゃん!//
あれ、でも本物?そっくりさん?;;
いや、二人いるし本物か…!//」
結子が興奮気味に、橋之助に説明する。
「…え!?スジュムとウォニがNeun!?
結子の話いつも聞き流してるからな;;
でもスジュムは歌手をサポートしてるって…」
結子が“ひどっ”と、声を漏らす。
「ごめん;;
あそこで話しても信じてもらえる自信無かったし…
騒ぎになっても困るからと思って…」
スジュムは、必死に訳を説明する。
「なんだ…それなら早く言えよ!(笑)」
橋之助は、笑顔でスジュムの背中をバシバシ叩く。
「ごめん;」
スジュムは、そのままうつ向いてしまった。
「お兄ちゃんS-Jum様叩かないでよ!」
「さ、様!?;;
…いいんですよ、スジュムが悪いから^^
橋之助も怒って叩いてるんじゃないと、おもーし^^」
ウォニがにこやかに言う。
「ほらスジュムうつ向いてないで顔上げて! 野菜洗って!(笑)」
橋之助がスジュムにジャガイモを渡す。
「…うん^^」
S-Jumは笑顔でジャガイモを受け取る。
「よかったよかった〜って…何でお兄ちゃん、Neunと知り合いなの…?」
事情を知らない結子は、まだ戸惑っている。
「あ〜…それは…」
橋之助と、スジュムが事情を説明する。
「お兄ちゃん、でかした!」
「え、何が?;」
「S-Jum様に声かけて、友達になってくれて!」
結子は、満足そうに笑う。
「あ、あの結子さん?」
「何ですか?S-Jum様!//」
結子が興奮気味に返事をする。
「呼び捨てで、良いですよ〜^^;
様はちょっと、慣れないので…」
「え、良いんですか!?//」
「はい^^ あと、タメ口?で良いので^^」「了解、S-Jum!」
「ゆーこさん、僕もスジュムと同じで^^」
「あ、じゃあWoni!」
「はい^^」
「そういえば、自己紹介まだだったね!
私は、山下結子ですっ!
山梨出身8月生まれの19歳、O型!
職業は、大学生!彼氏はいません(笑)」
流石、橋之助の妹の結子。
自己紹介のしかたが、そっくりである。
「僕は、キム・ウォニです^^
釜山出身8月生まれの21歳、O型です^^
職業は、歌手、恋人はいません(TT)」
(※釜山(プサン)=ソウルに次ぐ大都市、場所的に日本に一番近い)
「俺は、イ・スジュムです。
ソウル出身10月生まれの21歳、A型です^^
職業は歌手で同じく恋人いません^^;」
結子に続いて、ウォニとスジュムも自己紹介。
「あ、良かったのに(笑)
私Neunの大ファンだから知ってるし^^」
「あ、ファンなんですか^^
嬉しいです!ありがとうございます」
スジュムが、笑顔で語りかける。
「わぁ〜//間近でS-Jumの笑顔が…!
私、今日なら死んでも良いわぁ〜//」
スジュムの笑顔でとろけそうな結子。
「いや、死んだら駄目だろ;;
折角近くにいるんだから楽しめよ(笑)」
「そっか、そうだよね(笑)」
橋之助の言葉に笑いながら同意する結子。
思わず結子につられて、Neunの二人も笑ってしまった。
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