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「くっ…この僕が負けるとは…!」

「ハハハッ!」

仁王立ちで腕を組み、高らかに笑うソーマ。

「…なでしこ…!」

悔しさからか、シエルはゆっくりとなでしこに近づこうとする


「いやぁぁぁあ!?悪夢再びぃい!?」

その光景が、今朝みた悪夢に酷似していたため、なでしこは思わず後ずさった

「……なでしこ……;;」

シエルは軽くダメージをうけた

「あれ、正夢だったんだ……」


シエルは部屋の隅で体育座り状態でたそがれている
……キノコが生えそうな程じめじめしている。


「ではそろそろ、坊っちゃんは放っておいて最終試合はじめましょう」

と、セバスチャン。


「……そ、そうだな!」

ソーマも、シエルの姿を見て呆然としていたが、セバスチャンの声で我に返った。





「いきますよ」

セバスチャン、先行サーブ(?)。

ガッツーンッ!

バリーンッ

「うおぅ!?」

どうやらセバスチャンは、既に軽く本気を出しているようだ…

地面にめり込む羽根。

風圧で割れた窓ガラス……


「セバスチャン…これ当たったら死ぬんじゃ…」

冷や汗ダラダラのソーマ。

「では、うまくかわして下さい?…ソーマ様?」

ヒヤリとした冷たい笑顔のセバスチャン。

「(……セバスチャン本気だ!!(汗))」


「フフフ」

ガツーンッ!ガッツーン!

……まるで隕石……

フィニより恐ろしい、セバスチャンの攻撃…

「はぁっ、はあっ」

ほぼ、顔が墨で真っ黒になったソーマ


「完敗だ……セバスチャン……」






あまりの凄まじさに、なでしこは呆けていた

「なでしこ、大丈夫ですか?」

セバスチャンはなでしこの目の前で手を左右に振って見せる

「は……!」

やっと我に返るなでしこ。

「セバスチャン…さん…」

「私が優勝致しましたので、なでしこは私が戴きます」

ニッコリと爽やかな笑みでなでしこを見つめるセバスチャン

「え…は、はい………/////」

その爽やかな笑顔に魅了され、なでしこは思わず返事をしてしまった


「フフ……」セバスチャンはなでしこに手を差し出す
なでしこは、自然とその手を握る


セバスチャンはふわりと優しい笑みをみせる

「(……セバスチャンさん、こんな風にも笑うんだ……/////)」

そう思うなでしこの顔も、自然とほころんでいた


「さぁ私と、楽しいひとときを・・・・・・・なでしこ」

「……はい/////」

名前の前に愛の言葉をささやかれれば、なでしこも自然と返事をした。



END




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読んでいただき有難う御座います!

そして蒼琶ちゃん!
またしても遅くてごめんなさい!!!

ホントホント仕事遅くてごめん(´;ω;`)


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*オマケ


「俺達忘れられてねーか?」

「仕方ないですだよバルドさん…もう完全に二人の世界ですだ」

「うぅ…なでしこさん…」

「泣かないで下さい庭師殿!私も泣きたくなってきます…」

「俺も出番少なかったぞ…」

「なんだ…ソーマはそっちか……」




END


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