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「くっ…この僕が負けるとは…!」
「ハハハッ!」
仁王立ちで腕を組み、高らかに笑うソーマ。
「…なでしこ…!」
悔しさからか、シエルはゆっくりとなでしこに近づこうとする
「いやぁぁぁあ!?悪夢再びぃい!?」
その光景が、今朝みた悪夢に酷似していたため、なでしこは思わず後ずさった
「……なでしこ……;;」
シエルは軽くダメージをうけた
「あれ、正夢だったんだ……」
シエルは部屋の隅で体育座り状態でたそがれている
……キノコが生えそうな程じめじめしている。
「ではそろそろ、坊っちゃんは放っておいて最終試合はじめましょう」
と、セバスチャン。
「……そ、そうだな!」
ソーマも、シエルの姿を見て呆然としていたが、セバスチャンの声で我に返った。
*
「いきますよ」
セバスチャン、先行サーブ(?)。
ガッツーンッ!
バリーンッ
「うおぅ!?」
どうやらセバスチャンは、既に軽く本気を出しているようだ…
地面にめり込む羽根。
風圧で割れた窓ガラス……
「セバスチャン…これ当たったら死ぬんじゃ…」
冷や汗ダラダラのソーマ。
「では、うまくかわして下さい?…ソーマ様?」
ヒヤリとした冷たい笑顔のセバスチャン。
「(……セバスチャン本気だ!!(汗))」
「フフフ」
ガツーンッ!ガッツーン!
……まるで隕石……
フィニより恐ろしい、セバスチャンの攻撃…
「はぁっ、はあっ」
ほぼ、顔が墨で真っ黒になったソーマ
「完敗だ……セバスチャン……」
*
あまりの凄まじさに、なでしこは呆けていた
「なでしこ、大丈夫ですか?」
セバスチャンはなでしこの目の前で手を左右に振って見せる
「は……!」
やっと我に返るなでしこ。
「セバスチャン…さん…」
「私が優勝致しましたので、なでしこは私が戴きます」
ニッコリと爽やかな笑みでなでしこを見つめるセバスチャン
「え…は、はい………/////」
その爽やかな笑顔に魅了され、なでしこは思わず返事をしてしまった
「フフ……」セバスチャンはなでしこに手を差し出す
なでしこは、自然とその手を握る
セバスチャンはふわりと優しい笑みをみせる
「(……セバスチャンさん、こんな風にも笑うんだ……/////)」
そう思うなでしこの顔も、自然とほころんでいた
「さぁ私と、楽しいひとときを・・・・・・・なでしこ」
「……はい/////」
名前の前に愛の言葉をささやかれれば、なでしこも自然と返事をした。
END
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読んでいただき有難う御座います!
そして蒼琶ちゃん!
またしても遅くてごめんなさい!!!
ホントホント仕事遅くてごめん(´;ω;`)
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*オマケ
「俺達忘れられてねーか?」
「仕方ないですだよバルドさん…もう完全に二人の世界ですだ」
「うぅ…なでしこさん…」
「泣かないで下さい庭師殿!私も泣きたくなってきます…」
「俺も出番少なかったぞ…」
「なんだ…ソーマはそっちか……」
END
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