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何…
何なの…?
なでしこは一人、目の前の景色に圧倒されていた。
目の前には真っ黒な、人。
それは、なでしこに一歩一歩迫ってきた。
『…なでしこ…』
「…ッきゃぁぁぁぁあ!?」
「…さん………さん…なでしこさん!!」
「!?」
「大丈夫ですだか?」
「あ…れ?メイリン…」
「ひどく魘されていたみたいだったネ」
「あぁ…うん、なんか変な夢みちゃって…」
「変な夢…?まぁ、みたのが今日で良かっただよ!明日みたら初夢が変な夢になってしまってただよww」
「そだね(笑)」
そう、今日は大晦日
明日からのお正月に向けて4日前から行っている大掃除を終わらせねば!
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「こっちの床拭きは終わっただよ!」
メイリンが磨いた床は、ピカピカと光っている
メイリンは、誇らしげに胸をはる
「おぉ!私も負けてらんないね★」
なでしこは、よしっ…と、気合いを入れて床拭きを再開した
…と…その時…!!
「なでしこさーん!メイリンー!終わったぁ!?」
フィニが笑顔で勢いよく走ってきた。
「あっ!フィニ、危ないっ!」
私が、言い終わらないうちに…
「わぁあッ!?」
メイリンが拭き終わった床がまだ濡れていて、案の定フィニは、すべって転んでしまった
「あぁあ〜…大丈夫?そんなに急いで走るからだよ…?」
なでしこは、フィニに手を差し伸べる
「なでしこさん…//ありがとうございますっ////」
「どういたしまして」
なでしこは、にっこりと微笑む
そんなこんなで、なんとか大掃除は終わった。
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