・現実奇記

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3階の実験室前。
鈴木から渡されたカードキーとパスワードを打ち込み、ドアが開かれた。

何が『NEW』だ。
こんな新世界、誰も望んじゃいない。

中に入ると、様々な器具、用具、机や壊れた収納容器などがあった。
何か変な臭いがする。
恐らく薬品とか腐った臭いだろう。

圭吾「気持ち悪いな‥換気できないのか」

換気できる設備は無さそうだ。
せめて何かマスクが欲しい。

圭吾「無いのかよ‥」

見つからなかった。
まあいい。急いで手掛かりを探そう。



鼻もだいぶ慣れてきた。
しかし、めぼしい手掛かりは見つからない。
放射線の影響データぐらいか。
今更こんなのがあっても…。

圭吾「ダメ‥か…」

そういえば、三船さん達は無事だろうか。
何も知る術がない。
はあ‥どうすれば。

一旦部屋から出ることにした。
再び探索をするしかない。



驚いた。どうして今まで気がつかなかったんだろう。
1階の会議室の奥にまた階段があったなんて。
偶然お偉いさんの肖像画に触らなければいつまでも気がつかなかった。

どうやら地下があるようだ。
俺は気を引き締め、地下に向かった。

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