・現実奇記

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圭吾「牟田!!」

返事は無い。屍だからだ。
そして音の発信元であるトランシーバーを牟田から取り、何かボタンを押してみた。

(ピッ)

音が止まった。静寂になった。
しかし、よく耳を澄ますと何か聞こえる。
トランシーバーからだ。

?「・・・・!?・・!!・・・!」

もしや!?

圭吾「どこだ!どこを押すんだ!?」

わかった!この横のボタンだ!

圭吾「もしもし!誰か!聞こえるか!」

?「その声は!?圭吾か!鈴木だ!」

圭吾「鈴木!いったいどうしたんだ!?」

鈴「どうもこうもねえよ!また変なのに襲われてんだよ!そこにいる牟田はそいつにやられたんだ!」

圭吾「なんだと!?」

改めて牟田を見た。
断面がやたらとキレイだ。
もしや、襲われたのは‥。

圭吾「おい!もしやそいつはカマキリか!?」

鈴「ああ!確かによく見りゃカマキリだな!だがコイツは結構厄介だ!何でも切っちまう!」

圭吾「今からそっちに行く!どこにいるんだ!?」

鈴「今は‥2階だ!2階の‥(ブチッ)」

圭吾「鈴木!鈴木!おい!」

応答が切れた。急がねば。
俺は全力疾走で2階へ向かった。

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